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0206・召喚モンスター達の新たなスキル




 フリーズベアを倒し終わったので、今度は左の鉱床へ移動。途中のフローズンエレメンタルやアイススライムを倒しながら進み、鉱床に着いたら採掘。キャスティに出てくる場所の近くで待機してもらっていたが、早速スマッシュタイガーが出てきた。


 もはや全員で戦う必要もない相手であり、セスの【サンダーボール】で運良く痺れてくれた為、簡単にキャスティのウォーハンマーを頭に受けていた。痺れているので回避できず、一撃で気絶したスマッシュタイガーは、その後のラスティアの攻撃で心臓を貫かれて死亡。


 短剣では届かないと思ったんだろう、薙刀で抉るように心臓を突き刺して貫くラスティア。メイン職業が解放されたからだろうけど、その正確さは正に暗殺者だった。キャスティの盾も驚くほど上手くなっている。2人ともメイン職業が解放された影響は大きそうだ。



 「久しぶりだけど体が覚えているものね? 長柄では初めてだけど、簡単に心臓を貫けたわ。まあ、相手が気絶してるからだけど」


 「相変わらず殺る時にはサクッと殺りますね、それでこそ【色欲】の悪魔ですけど。昔もそうですが、欲でたぶらかかさずとも強いのに、どうしても欲を利用しますよね? 貴女は」


 「そりゃねえ。そもそも暗殺者ってそういうものだし、そういう風に育てられたんだからしょうがなくない?」


 「それは昔に聞きましたけどね、暗殺者の技を使わずとも倒せるなら使わずに倒せばいいでしょう。それに欲を利用せずとも勝てるなら、わざわざ利用しなくてもいいでしょうに」


 「それはそれ、これはこれよ。確実に仕留める為の方法を使って、確実に仕留めてるだけじゃない。生きていられると間違いなくこっちが殺られるんだから、確実に仕留めるのは当たり前でしょ」


 「まあ、それはそうかもしれませんが……」



 あっ、そこは引くんだ? まあ、言い争いにならないなら何でもいいんだけどね。そろそろ森に【ダークウェーブ】使うから準備を頼むよ。そう言って見回すとすぐに準備を整えたので、僕は森に【ダークウェーブ】を放つ。


 いつも通りの戦闘となるが、それぞれに対し上手く魔法で攻撃しているセス。地道に経験を積んでいるようだ。魔法は特にフレンドリーファイアが起きやすいので、経験して味方に当たらない使い方を覚えてもらわないといけない。


 ただ魔法は高レベルになればなるほど、範囲魔法が増えそうで怖い。味方に被害が出るような魔法はとても使えないし、このゲームって魔法使いが活躍し辛いゲームかも? ま、今のところはだけど。そのうちフレンドリーファイアが無くなるスキルとか出てくるかもしれないからね。


 スノートレウッドは3つ手に入ったから、こっちでは運が良かったみたいだ。再びイルとユウヤがスノーウッドを伐るのを待つついでに僕も伐っておく。洞窟に戻ってフリーズベアを倒し、バイゼル山に戻ってユウヤと別れる。


 師匠の家へと戻ってき僕達は、各々のやるべき事をしていく。僕は精錬などをしていき、木箱の近くにスノーウッドを置いていった。ファルが使う用の木材だ。流石に師匠の家の近くの木を伐り倒す訳にもいかないし。


 横からセナが聞いてくるので、僕は僕なりの仙力の使い方を教えておいた。セス以外の皆は新たなスキルを持てるようになっていて、スキル枠が5つ増えている。シグマはファルに習って【解体】を覚えようとしているみたい。ありがたいけど良いのかな?。


 皆は思い思いに自分のやりたい事をしているようなので、放っておく事にする。僕はスノートレウッドと白曜石は置いておき、手に入れたフリーズベアの毛皮でジャケットとズボンを作りセスに渡す。


 セスは修羅スケルトンの所で何かを習っていた。……魔法使いタイプなんだけど、どうなるつもりなんだろう。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:セナが【仙力操作】を習得しました


 召喚モンスター:ドースが【体捌き】を習得しました

 召喚モンスター:ドースが【足捌き】を習得しました


 召喚モンスター:フォグが【闇魔法・下級】を忘れました

 召喚モンスター:フォグが【闘気操作】を習得しました

 召喚モンスター:フォグが【闘気感知】を習得しました

 召喚モンスター:フォグが【身体強化】を習得しました


 召喚モンスター:フィーゴが【魔力干渉】を習得しました

 召喚モンスター:フィーゴが【魔力放射】を習得しました

 召喚モンスター:フィーゴが【魔力集束】を習得しました


 召喚モンスター:シグマが【解体】を習得しました


 召喚モンスター:セスが【盾術】を習得しました

 召喚モンスター:セスが【握り】を習得しました

 召喚モンスター:セスが【体幹】を習得しました

 召喚モンスター:セスが【重心】を習得しました

 召喚モンスター:セスが【体捌き】を習得しました


 ―――――――――――――――



 皆も色々やって強くなろうとしているのは素晴らしいんだけど、フィーゴのアレはなに? もしかして師匠のトライボーンウルフに習ったの? っていうか今フィーゴはシグマから離れてるんだね。【憑依】したら出てこないのかと思ってたよ。


 フォグが闇魔法を忘れたのは【幻惑魔法】を覚えたからだろう。あの魔法で4つになってしまったから、忘れて失くしたんだろうね。【土魔法】にはまだ範囲魔法が無いんだけど仕方ない。そのうち覚えるだろうから、それまで待とう。


 近くにラスティアやキャスティも居るので聞いてみたら、フィーゴが覚えた3種のスキルは全てスキルが無くても出来るらしい。ただしスキルがあった方がやりやすくはなるそうだ。実際どれも地力のみでするのは相当大変らしく、結構な苦労をしても効果が薄いらしい。


 前に敵の魔法を消すと言っていた【魔力干渉】も、他人の魔力に干渉するのは難易度が高く、サポート系のスキルがないと難しいようだ。ラスティアやキャスティでさえも大変らしいので、出来るけども出来るだけとなってしまうんだって。



 「出来たとしても大した事が出来ないなら意味は無いわ。敵の魔法、その魔力に干渉できても消せなきゃ意味ないのよ。魔力を散らして魔法を消して、初めて意味があるんだしね」


 「ええ。魔法の魔力に干渉できても、干渉出来るだけでは……。言うなれば投げるのではなく触るといったところでしょう。投げなければダメージにならないのに、触る事しかできないのです。それって意味がありますか?」


 「成る程。そう聞くと分かりやすい。それに、レベルが高かったり優秀な人の魔法は多分消せない。そんな簡単な事ではないのだと思う」


 「その通りです。密度の高い魔力や大量の魔力というのは、それだけで散らしにくいのです。密度が高いと動かし難く、大量だと動かせない事も多い。自分の腕力以上の荷物が持てないのと一緒です」


 「【魔力放射】は全身から魔力を出す事で、敵の魔法に抵抗するスキルの事ね。体の前からだけとか、後ろからだけとか出来るわ。魔法が当たる前に自分の魔力を使って抵抗する事で、魔法の威力を減衰させるのよ」


 「【魔力集束】は一点に集中しやすくするスキルです。それによって多くの魔力を簡単な魔法にも篭められやすくなり、威力も底上げできます。重要なのはどう使うかで、強力な魔法ではありません。何より、強力な魔法は殆どが広範囲魔法なんです」


 「フレンドリーファイアが厳しい訳ね。自分だけなら使えるけど、味方が居るんじゃ……」


 「そういう意味でも高レベルの魔法は使い難いのよ。極みまでいけば強力な小範囲魔法とかあるんだけど……。ま、そういう意味でも魔法の中途半端は駄目。全種類覚えて低レベルだけ使える方が、敵の弱点を突ける分マシね」



 へー、そういう意味では全種類を覚えるのは悪くないのか。考え方によるんだね。


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