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0205・本日の豪雪山




 今日もナツとイルを連れて豪雪山へと行く。もちろんトモエも居るしユウヤも居る。纏まった感じでログインできないみたいだけど、それは仕方ない。そんな事を話しつつ、国境のイベントが終わった事をユウヤに話した。



 「前に聞いたけど、いつの間にか終わったんだな。それにしても<正騎士>に<指揮官>か。確か昔には<従騎士>っていうのもあったんだっけ? あんまり詳しくないけど<正騎士>が本物の騎士で、<従騎士>は雑用係じゃなかったか?」


 「確かそんな感じだったと思う。でも国によって制度が違うし、何処の国だったかは覚えてない。そもそも騎士って言ったところで時代によっても変わる。だから定義は難しい」


 「騎士って馬に乗ってるイメージだけど、重装騎士とかで徒歩の人も居たみたいだし。何とも言えないよね?」


 「それ以前に黒騎士って裏切り者とか悪いイメージがあるけど、実際には仕官先を探している牢人なだけだしね。それを知った時に黒騎士の格好良さは私の中で死んだわよ、永遠にね」


 「流石にそれは可哀想じゃない? 牢人でも活躍した人は居た訳だしさ。ただ、牢人が成り上がるって凄く大変みたいだけどね。そういう意味でも秀吉って凄いんだなーって思うよ」


 「ここも寒いだけで余裕を持って戦えるようになったなぁ、最初はビックリするほど強く感じたのにさ。レベルが大して上がってないにも関わらず楽なのは、やっぱり慣れたからだろう。それとも人数が多いからか?」


 「どちらかというと数が多いから。ソロで戦うとまだまだ厳しい筈。後、私はソロだとそもそも勝てない」


 「魔法を覚えた方が良いんじゃない? 皆が使ってない【火魔法】か【水魔法】……はユウヤが覚えるんだっけ?」


 「やっべ。結局、魔法覚えてねえ。能力値的に魔法覚えても仕方ない能力値はしてるんだよなー。おそらく魔法防御だろうっていう<精神>は上げてんだけど、<魔力>には振ってないんだよ」


 「それって魔法覚えても無駄っぽいわね。鍛冶師なんだし属性金属を持ちかえて戦うの? その場合は棍棒以外にした方が良いと思うけど」


 「やっぱり? 俺も属性金属使うなら棍棒以外にしなきゃいけないのは分かってるんだけど、どうにも棍棒が使いやすくてさぁ。コトブキ、何か使いやすい武器ってねえか?」


 「使いやすいって言われてもねえ。斧かフックぐらいじゃない? もしくは戈か戟か。片手で使える短い物にすれば、盾を持ってても使えるよ。元々は矛って盾を持ちながら使う物だったらしいし」


 「??? ……すまん、なに言ってんのかよく分からん。つまり……どういう事だ?」


 「斧は横に置いとくとして、フックはツルハシの片側だけ、と考えたら分かりやすいよ。相手を引っかけたり、ツルハシのように振り下ろしたりする武器。で、戈という武器も似たような物で刃が横向きに付いた武器だよ、ただしこっちの方が歴史的に古い。そして戟は、戈に槍か矛の穂先を付けた物」


 「真横に向いた刃が付いていて、柄の先が槍になってる物って事か。で、片手で使える長さと……うん、鍛冶師として作れそうな武器だから問題ねえな。それぞれの部分を別々の属性にするとか面白そうだ」


 「戟っていう武器が気に入ったみたいだけど、斧じゃダメなの? 斧の方が簡単に使えそうだけど……」


 「簡単っていうか振り下ろすだけだけど、代わりにミスったら大きな隙になる。斧は高威力の反面、重くて武器としては使いづらい。隙が出来るのは危険だし、隙の少ない軽さと長さだと斧のメリットが無くなる」


 「片手斧ぐらいの長さと重さになるだろうけど、それなら普通に剣で良いって話になるしね。僕だってシグマに片手斧を持たせてるのは、他の仲間達のカバーありで考えてるからだし。ソロだと片手斧なんて持たせないよ」



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 おめでとうございます。召喚モンスター:セスは進化が可能です


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 早いなー。確かに豪雪山の魔物は強いけど、最初の進化がここまで早くなるとはね。とりあえずスケルトン・マジシャン・下級に進化っと。何かスキルを選ぶっていうアナウンスは無かったね? もう魔法を持ってるからかな?。



 「そういえばコトブキはスケルトンを置いてきてた。仲間は7体までの筈、あれはどういう事?」


 「【拠点召喚】というスキルを手に入れてね。拠点に常駐させられるようになったんだ。拠点から出られない代わりに、拠点で行った経験はそのまま生きるんだってさ。だから師匠の家に召喚させてもらったんだよ」


 「拠点って事はマイルームにも召喚できそうだな。こういうログアウト中も色々やってくれるっていうのは、テイマー系とかサモナー系の強みだよなぁ。代わりに弱いけど」


 「それは仕方ない。これで強かったら全員テイマー系かサモナー系でしょ。私はモフモフが好きだからだし、コトブキは徒党を組んでボコボコにするのが強いって知ってるからだしね」


 「相変わらずコトブキの理屈が色々ブッ飛んでる気がするけど、そこはもう気にするところじゃないな。それより木も伐り終わったし、そろそろ戻ろうぜ」



 既にこっちのスノートレントも倒し終わってたんだけど、スノーウッドを伐り倒してたんだ。もちろんイルが。それが終わったので洞窟へと戻る。セスはあまり活躍できてないから仕方ないけど、【浄化魔法】と【雷魔法】は使ってくれていた。


 初期から使えるのは【サンダーバレット】だ。サンダーと付いている割には名前負けの威力しかないけど、初期魔法だとこんなものだろう。【セイントバレット】と併用しながら活躍してくれているが、まだレベル5までは上がっていない。



 「グァッ!?」



 フリーズベアが急に動き辛そうになったが、どうやら【サンダーバレット】の効果らしく<状態:痺れ>となっていた。こういう付加効果がある魔法は便利だな。フリーズベアの痺れはすぐに解除されたみたいだが、その隙を見逃す仲間達じゃない。


 痺れが治っても、すでに腕を切り落とされてボコボコにされている。この状況での逆転は不可能だ。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セスの【浄化魔法】に【クリーン】が追加されます

 召喚モンスター:セスの【雷魔法】に【サンダーボール】が追加されます


 ―――――――――――――――



 よしよし。少しずつでも上げていかないといけないけど、ポンポンと上げすぎると促成栽培の弊害がありそうだ。魔法の使用経験や戦闘の経験もさせていかないとね。


 スキルを使わせていればいい訳じゃないから、普通に戦闘にも参加させて経験させていけば強くなるでしょ。そもそも敵が弱い所で、効率だけ考えてレベル上げとかする気ないし。


 それって楽しくないしね。


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