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0106・キャスティのステータスと装備




 そういえばキャスティの装備を買わなきゃいけないんだっけ? そう思った僕はとりあえずキャスティのステータスを確認する。



 ■■■■■■■■■■■■■■■


 <キャスティ>


 ハーフラミアー・ファーマー・下級 Lv15


 ※能力


  力:18

 耐久:17

 魔力:14

 精神:14

 敏捷:15

 器用:15


 ※スキル


 【剣術・下級】【槌術・下級】【盾術・下級】【身体強化】【握り】【体幹】【重心】【体捌き】【足捌き】

 【光魔法・下級】【回復魔法・下級】

 【魔力操作・下級】【魔力感知・下級】【闘気操作・下級】【闘気感知・下級】【総合鑑定】

 【農業・下級】【畜産・下級】【豊饒】【繁栄】


 ※装備


 所有紋


 ■■■■■■■■■■■■■■■



 武器は剣と槌かぁ……それに盾。後は……農具ぐらいかな? それはともかく、MPが無くなったからファルが呼ぶのを待って、って思ったら来たね。とりあえず昼食にしよう。


 昼食時にある程度回復したから、再び再開。【分離】して取り出していくも、再び魔力が底をついてしまい、【昏睡眠】で回復する。トモエは何故かラスティアとキャスティと馬が合うようでお喋りしてるようだ。まあ、好きにしてほしい。僕はついていけないから。


 適当に掲示板などを巡回したり、プレイヤーマーケットなどを見て回り、回復が終わったら再び金属を取り出す。流石に終わったので新しく作っていくのだが、青銅では武器を作り、鉄では道具を作った。


 キャスティの武器はまだ作らない。理由は剣帯などがないからだ。ちなみに武器を出し入れしてたのは天使の力らしく、今は使えないので武器を持つ必要がある。天使も悪魔もインベントリのような能力が使えるそうだ。成る程ねえ。


 それを最初から使える稀人は何なんだ? って事になるけど、そこはそれ、稀人は神に呼ばれたという設定になっているから問題なし。大天使や大悪魔より上の神だから。


 全て作り終わったらMPが殆ど残ってないけど、買い物に行く程度しかしないので大丈夫だろう。仲間も居るし。僕は木箱からお金を取り出して持つと、キャスティに声を掛ける。どのみち皆で行くから変わりないんだけど、一応本人にね。



 「とりあえずゼット町に行って装備品を買わなきゃ始まらないからさ、ゼット町まで歩いていくよ。ついでに皆の装備も修理するから、全員でね」


 「カタ」 「ワカッタ」 「ブル」 「クー」 「そういえば、それなりに壊れてたかしら」 「分かりました」



 皆と一緒に師匠の家を出て歩いていくと、この前見た<羅門会>の<アーシュラ>という人が来た。他にも2~3人の女性を連れているが、会釈して通り過ぎる。ある程度歩くと後ろを振り向き、<アーシュラ>を鑑定した。



 ―――――――――――――――


 <アーシュラ> 稀人 Lv16


 種族:ゾンビ

 メイン職業:槍士

 サブ職業:薬師


 クラン:<般若衆>


 ―――――――――――――――



 あれ? クランが<羅門会>から<般若衆>に変わってる。掲示板では真っ当な人で<羅門会>に居るのが不思議な人って書かれてたけど、新しいプロゲーマーチームを立ち上げたのかな? といっても同じ会社の中だろうけど。


 それでも悪い事をしている訳でもないみたいだし、ブラックリストに入れる必要もないか。



 「どうしたの、コトブキ? もしかしてああいう貧乳が好みなの? まあ、あんたの姉であるトモエも私より大きいし、見慣れない小さい方がいいのかしら」


 「まあ! 小さいの好きだと私達は駄目ですね。とはいえ見慣れない物を好むのは仕方ないのでしょうか? ここは私が大きい物の良さを………いえいえ【色欲】じゃあるまいし、そんな事」


 「そうじゃないよ、あと教えなくていいから。さっきの女性、<アーシュラ>って人だけど。あの人は元<羅門会>の人だよ。どうも<羅門会>はこの世界から殆ど撤退したみたいなんだけど、一部が残っているのと、クラン名が<般若衆>となってたんだ」


 「<羅門会>って、あの盗賊行為ばかりの稀人集団? そいつらがこの世界を離れたっていうなら面倒が無くていいけど、一部が残ってるって事ね。そしてそいつらは今のところ悪さをしてない……と」


 「そうそう。さっきの<アーシュラ>って人が<羅門会>には珍しい真っ当な人だったみたい。所属会社の社長……まあ、上の偉い人から<羅門会>に入れって命じられたらしいね。それで<羅門会>に居るんだってさ」


 「悪事を働いている集団なら、共に悪事を働かない者など殺されるか犯されるでしょうに。先ほどの者にはそういうかげが見えませんでしたね?」


 「上から言われて<羅門会>に所属してる訳だし、<羅門会>の連中も上には逆らえなかったんじゃない? 上から「入れろ」と命じられた人に対して、おかしな事をする訳にもいかないだろうし」


 「真面目な奴が居て扱いに苦慮してた訳ね。そしてこれ幸いにも残して撤退したと。残された方は悪事を働かずに済むし、どっちにとっても良い事ね」


 「クラン名が<般若衆>だったし、もしかしたら本当に<般若衆>っていうチームを新たに作ったのかもしれない。僕はああいう人達に詳しくないから何とも言えないけど」



 ダラダラと喋ってたらゼット町に着いたので、いつもの修理してもらっている鍛冶屋に行き、装備品を出して修理してもらう。もちろん武器は修理できないので持ったままだ。


 一旦修理する物を全て預けた後、僕達はキャスティの装備と共に見回る。革鎧、革の指貫グローブ、革の剣帯、革の脛当て、鉄の鋲付き革のブーツなどなどを購入。


 革の剣帯には剣と槌が差せるようにしてもらおうと思ったのだが、槌の寸法が分からないと言われ槌を買いに行く事に。色々とキャスティは見て回ったのだが、最終的に大きな片手用のハンマーを手に取った。


 片方の打面が円錐状に尖っており、もう片方は平面の、いわゆるウォーハンマーだ。それも鉄で出来ているのだから高い。60センチほどの柄は木だが、それでも27000デルもするんだからビックリだよ。


 槌頭が鉄だとこんなに高いんだなぁ……後は自分で作ろう。じゃないとお金が幾らあっても足りないよ。角を折る為に必要だから買ったけど、ここまでの出費になるとは思ってもみなかった。


 その後はウロウロしつつ店を冷やかし、鍛冶屋の所にいくと修理は終わっていた。僕達はそれぞれの装備を着けて、師匠の家へと帰る。<屍人の森>への道を歩いていると、商人の馬車らしき物が前から来たので横にズレた。


 そのまま通り過ぎていったが、商人なんかも増えているみたいなので色々な事故とか起きそうだなぁ。更に政争とかも起きるって書いてあったし、暗殺とかないだろうね?。


 光と闇の戦いじゃなかったの<レトロワールド>って? もしかして<炎の紋章>みたいなシミュレーションゲームに変わってない? 普通のRPGだと思ってたけど、これ違うよねぇ……。


 それはそれで別の意味で楽しめるからいいんだけどさー、と思ったけど、そういえば<光と闇>とか<善と悪>的な事しか説明なかったんだっけ? 光が善とは誰も言ってないし、ここの運営だと仕掛けてきそうだし、今は純粋にゲームを楽しもうっと。


 とりあえず何らかのイベントが起こるまでは、ダラダラと錬金術師としての腕前を上げていこう。まあレベルは30で頭打ちなんだけどね。それでも素材への慣れとか、上げられるものは上げておこう。


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― 新着の感想 ―
いやーとても面白かった 主人公の意思は常に一貫してて分かりやすく、悪人は主人公側からも運営側からもしっかり裁かれて気分も良く、仲間達は話せない人(?)含め個性的で面白い あとこれは個人的な好みの問題だ…
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