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最強魔法使いは転生者!!  作者: 星風カンナ
4/11

名付け

どうして今すぐ魔法の練習をしてはいけないのか、その問いに男の子は丁寧に答えてくれた。

「あのね、君の魔力は普通の人よりすご~く、多いんだよ!だから、君が今すぐ魔法を使おうとすると、魔力が暴走して死んじゃうかもなんだ!」

(え? それって早く言ってほしかったんだけど……)

説明を聞かなければ私は死んでいたかも知れない。今度からは人の話は最後まで聞こうと思った。

「それじゃあ、私は魔法は使えないの?」

「ううん! 使えるよ! でも、条件があるんだ!」

「条件?」

「うん! 簡単な条件だよ!」

簡単な条件で、魔法が使えるなんてお得でしかない。そう思った私は条件を聞いてしまった。

これが、私の転生後、一つ目の間違いだった。

「条件はボクに名前をつけること! それと、ボクの存在を認めること! これだけだよ~!」

「名前をつける?」

あまりにも簡単な事すぎて聞き返してしまった。

「うん! さっきも言ったけどボクは君の魔力から生まれたんだ。だから、君がボクに名前をつけて、存在を認めてくれれば、ボクたちは魂で繋がるの。そうすればボクが君の凄く多い魔力を安定させられる!」

(うん! よく分からないわ……)

「つまり、どういう事なの?」

「えっと……君とボクが繋がるの!」

(だめだ。まったく分からない。)

「と~に~か~く~! ボクに名前をちょーだい!」

はやく、はやくと急かしてくるあまり、よく考える時間がなかった。そのせいで、この後大変なことになるのに。

「分かったわ。今、考える。」

(金色、薄い紫、男の子、小さい、わがまま、かわいい……)

「決まった?」

「うん。あなたの名前は、ルカ。ルカ・アマリリス。それがあなたの名前。」

呼びやすいように2文字で、簡単なものにした。のだが……

「ルカ! ルカ!! それがボクの名前!? 嬉しい!!」

と、大喜びしている。

「ねぇ、君の名前も教えて!」

そして、ようやく私の名前を聞いてきた。ずっと『君』呼びだったから、名乗るタイミングも逃したし、さすがに魂が繋がる?なら、名前で呼んでほしかったのだ。

「私は、レイン・アマリリス。よろしくね、ルカ。」

「うん! よろしく! レイン!!」

(名前だけで大袈裟だな。)

「あ、そうだ! 言い忘れてたんだけど、レイン───だよ!」

(え!? そんな、聞いて、ないんだけど……)

もっと慎重になるべきだった。そもそも、部屋に急に『何か』が現れた時点で、警戒するべきだった。後悔、先に立たずとは、まさにこの事だ。あぁ、私はどうしたらいいの?

誰か助けて!!

部屋に現れた『何か』にルカと名付けるレイン。

でも、何か大変な事があったのかも!

レインの転生物語はまだまだ続きます!

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