私が魔法使い!?
「あなた、誰?」
突然現れた『何か』。
「そんなに警戒しなくてだいじょーぶだよ!」
キラキラとした目で楽しげに笑いながら、クルクルと回っている。そして、嬉しそうに自己紹介?を始めた。
「ボクは君の魔力から生まれたんだ! 君はすごく大きな力を持ってるから!」
「魔力?」
死ぬ前の世界では、夢のようなものだった魔法。この目の前の男の子?の話では、それが存在する。詳しく聞いてみたいと思った。
「え~! 魔力、知らないの?」
詳しい話を聞き出すのに、どうしようかと考えていたが、男の子はペラペラと話してくれる。
「魔力っていうのは、その人が持つ、特別な力のことだよ!その特別な力──魔力を使って魔法を使うんだ!」
「それじゃあ、私も魔法を使えるの?」
「うん! 練習すれば使えるよ!」
(やった! 異世界転生って言ったらやっぱり魔法よね!)
まさか、本当に異世界へ転生しているとは驚きだが、魔法が使える!という喜びの方が大きい。
「さっそく練習しないと!」
私はさっそく、魔法の練習を始めようとした。
「待ってよ~! そんなすぐには無理だよ~!」
「どうして?」
魔法が使えると分かったのにすぐには使えないなんて!と少し、残念に思いながら話を聞く。
自身の大きな魔力と、それによる魔法がこの後どんな効果をもたらすのか、私はまだ知らなかったけれど……
魔法はレインの運命にどう影響をもたらすのか!
楽しんで頂けるよう、頑張ります!