運命の出会い!?
「レインちゃ~ん! そろそろご飯よ~!」
元気に私──レインを呼ぶ声が聞こえる。
「は~い。」
軽く返事をして、家へ向かう。
「だたいま、お母さん。」
「お帰りなさい! レインちゃん、今日も練習してたの?」
「うん。自分の身は自分で守らないとだもん。」
「えらいわ、レインちゃん。でも、無理はしないでね?」
「うん。分かった。」
レイン、それが私の名前。
前世でトラックにひかれて、死んだ──はずが、目覚めたら、子供の姿になっていた。
あれ、死んだはずじゃ……と思ったけれど、
(え? これって、転生!?)
鏡に映る姿を見たとき状況を理解した。転生ということに驚きは少なかったし、すぐにこの世界に馴染むことが出来た。
でも、一つだけ凄く驚いたことがある。
それは、自分の容姿。
「これが、私?」
鏡に映るのは、透けるような青の髪に、薄紫の瞳をした、可愛らしい女の子だった。
思わず見惚れてしまうほど前世とはまったくの別物だった。
「きれい……」
思わずこぼれた独り言。しかし、その独り言に反応する者がいた。
「ねぇ、ホントにきれーだよね~!」
「だれ!!!」
突然後ろから聞こえた声に体がこわばる。
私は今、部屋に一人でいるはずなのに。
「あ、驚かないで。ボクは安全だからさ。」
恐る恐る、振り返ると、そこには金色の髪と紫の瞳を持つ、『何か』がいた。小さな『何か』が。そして、問いかけてしまった。
「あなた、誰?」と……