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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

君のワルツに魅せられて

作者: 川端

短編です

流血表現があります。苦手な方はご注意ください。

ガールズラブのタグを入れましたががっつりとした感じではありません。

リハビリ作品となっておりますがお楽しみいただけると幸いです。

もし、私が君に告白したら、この想いを伝えたらどんな反応した?

喜ぶ?悲しむ?苦しむ?怒る?

どれになるのか分からないけど、私はこの想いを君に伝えようとした。

だけど、声に出して言うのは出来ないと思った。緊張しやすい性格だし、誰かに聞かれたら変な噂が出回って君を困らせるだろうと思ったから手紙で想いを伝えようと決めた。

この決断が結果君を困らせることになってしまったんだけど。

君のことが好きってバレて、私は君を困らせた。苦しませた。もしかしたら怒らせたかもしれない。

だから私は、困らせた君への謝罪として君がいるところからとても遠くのところへ、誰の声も届かない所に行こうと思う。

ここなら、君のこと好きでいて怒られることなんて無い。誰かに馬鹿にされることも、君に迷惑をかけることも無い。

「好きになってごめんね」

大事に育てたコリウスの花と共に、この世に別れを告げて。



飛び降りる直前の君は何よりも美しかった。

人が本当に輝く瞬間は死ぬ時なのかもしれない。

短い人生だが、これまで見て来た何よりも落ちていく君の方が綺麗だった。

その後の君も綺麗だった

紅く染まる君の綺麗なドレス

手に持っていたコリウスも美しく、染まっていた。

彼女の事をいじめていた奴らから出た赤い液体は汚かった。

切っても切っても出てくる色はどす黒く、美しい赤ではなかった。

私の体にはどんな赤が流れているんだろう。

試しに切ってみた。

手首から流れた赤色は彼女のとは到底かけ離れていた。

「君のはあんなに綺麗だったのに」

もっと深く切れば彼女のような赤色を出せるかもしれない。

私は一心不乱に自分の体のいたるところを切った。

彼女のドレスを紅く染めたものに出会いたくて。

私は何度も、自分を切り刻んだ。

結局、最後まで出会えなかったけど。

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