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第21話「ポニテ似合うな」

 5ページ目へとやってきた時には、マアニャは恐ろしいくらいの成長を遂げていた。


「相手は大きい獣みたいなやつ。武器も何か持っていそうね」


 両目とも瞑ったままのマアニャは自分の推測を口にして……その表情は余裕さえ漂わせている。


 手は相変わらずつないだままで、最初よりも握る強さが強くなっている気がするのは気のせいだろうか……ちなみに恋人繋ぎは引っ張りにくいので止めて、普通に繋いでいる状態だ。

 それでも俺はドキドキするんだけど。


 こいつ、すげえな。俺、なんとなくわかるまで1ヶ月くらいかかったと思うんだけど……鼻がいいのかな?

 俺はマアニャの急成長に心底感心していた。


「優斗、左にファイラァ撃ってみなさい」


 作戦指示まで出されてしまっている。従いますよ、美女魔法使いマアニャ先生。

 俺は覚えたての魔法を唱えてみた。


「ファイラァ!」


 左手からわりと勢いよく噴射する炎。

 魔物は右に避けると、そこにマアニャが氷魔法を放った。


 あっという間に!


「カチンカチンに……」


 明らかに魔法威力が上昇してる……俺は身体能力を向上させようとしてたんだけどな。この天才児、両方上げていきやがる。


「また入るときは、1人でも平気じゃないか」


「何言ってんの。優斗がいるから、あたしは安心してのびのびやれるんじゃない」


 ぱっと閉じていた瞳をオープン。

 俺の顔を見て、可愛らしく緩める口元を見ただけで意識してしまうぜ。


「それにここはまだ5ページ。ダブルページになると、すっごい敵が強くなるらしいのよ」


 凍ったデカい魔物に近寄り、手で押すとバランスを崩したそれは倒れ粉々に。

 俺たちの魔法術式に光が吸い込まれていく。


「あの、一言いいたいことが……」


「なによ? プロポーズ?」


「ポニテ、似合うな」


 というか、シャワーを浴びたから辞めるのかと思いきや、マアニャだけはポニテを維持していた。


「馬鹿、不意打ち過ぎでしょ!」


 顔を真っ赤にして、マアニャは俺と同じように照れたのでした。


「クレアより、ミイニャよりも似合ってると思う? 可愛いと思ってくれてる?」


 出たよ。たまにデレになるんだから……


「そういう質問には答えずらいのだぜ。可愛いのは間違いなくて、俺は好き……」


「なに、告ってんのよ!」


「はあ、ちげえよ。告ったんじゃなくてポニテがって意味で……」


「はいはい。意地になって否定しなくてもいいでしょ。二人きりなんだから照れることもないのに」


 お前だって照れまくっているじゃないか。

 鏡で自分の顔をみて見ろといいたいよ!


「あんたは黒髪よりも、赤みがかった茶髪ショートよりも赤い髪のツーサイドアップ、今はポニテが好き! そうよね?」


 その質問も超絶に答えづらい!

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