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第16話「まずは基本術を」

「とりあえず基本術式、みんなに教えるんよ。利き手を広げて少し指先だけ寝かすんな」


 ソニアちゃんはクレア、俺、ミイニャ、マアニャの順に自分の指先だけ光った右手をそれぞれの指先にくっつけて行った。


「それじゃあ親指で自分に触れるん。ウインドウが出るはずなん」


 触れてみると、ピコンと確かに出てくる。


「人差し指で今度は隣の人に触れてみるん」


 マジか。お触りしていいん!


「1人、よこしまな心を持ってる子がおるんな」


 やべえ、この子心が読めるのか!


 俺が悪戯すると何を言われるかわからないので、ミイニャの肩に触れる。

 本当はお胸とかお尻に触ろうとしました。


 またウインドウが出てくる。なんだよ、簡単じゃないか……

 あのお姉さん、なんでこれ教えてくれなかったんだ?


「パーティ組んでるなら、魔物討伐パーティに登録して名前を上げれば色々優遇されるんな」


「俺たちさ、とりあえず闇の教団を片っ端からやっつけたいんだ。魔物もそりゃあ倒すけど」


「詳しく話すん」


 ソニアちゃんに4人でこれまでを説明した。


「やっぱりあれ闇教がやったんな。わたしでも解けないん、不覚で申し訳ないん……優斗はおてんば双子が好きなんな……」


「なっ!」


 なんてこと言いだすんだ!


「好きでもないご両親の呪いなんかほっとけばいいん。いくらお人よしでもめんどくさいん……待つん、いま心の中を……」


「わ~、わ~、待ってい!」


 俺は慌ててソニアちゃんを止める。読まれてたまるか!


「むやみに人の心なんて読むな」


「おてんば2人も優斗には従うんな。今度は2人が召使いになればいいん」


「なるほど。それはグッドなアイディア」


 ギロリ、キラリとまた怖い視線が……いや、いいです。俺が召使いのままで。


「メイド美少女、名前は何なん?」


「クレアです」


「よろしくなんな。双子と違って、クレアはわたしを敬ってくれそうなん……マアニャとミイニャは本の中に転移ほんとにするきなん?」


「もちろん。このままじゃ足手まといだもん」


「優斗君に守ってもらうのは、ありがたく素晴らしいことなのですが、それによって優斗君の負担になることはしたくないんです」


「おてんば成長したん! なら祠の中に入るん」



 祠の中は魔物が出るわけではなかった。

 奥に進むと、正面に台座があり近づいていくと左右4つの明かりが自動で点灯した。

 台座の前には魔法陣? のような物が掘られていた。


 本の中の入るのか? それって別世界?

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