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第14話「ソニアちゃんは大魔導士?」

 俺はまずクレアの位置を確認。


 右に居るのか。左足で一歩を蹴り、その場から少し遠ざかる。何のつもりか知らないけど、万が一にもクレアに怪我があってはならない。


 ソニアって子は真っすぐにこっちへ。


 右ストレート顎!

 左のフックボディ!


 右ストレート目!

 左ストレート目!

 アッパー、アッパー。


 容赦なのない連続攻撃。打って戻すまでのモーションがはええ。この子武闘家か?

 避けるたびに風切り音が。


(体は浮かしっぱなし……ってことは常に一定の魔法力は放出しているってこと)


 拳だけじゃなく、蹴りまで途中から混ぜてきた。

 俺は反撃することはせず、ただひたすらに避けていたが……


 終わる気配がないので、両の拳を手で、蹴りは膝を上げて止めてみる。


「何かの挨拶? えっと、ソニアちゃん!」


「ちゃん付け止めるん! なるほど、かなりやるみたいなん、優斗。バートンの話だけじゃよくわからなかったん。いきなりですいません」


「ソニアちゃん、魔法使い?」


「大魔導士なんな」


 褒めてほしいのか盛大に胸を張る。


「それにしては武術もイケてるんだね」


「それだけじゃないん、剣も槍も使えるん」


「すげえ」


「尊敬するがよろし」


 ん、大魔導士?


「なんで大魔導士先生なのに、あの2人を鍛えなかったの? 知り合いなんでしょ」


 この質問に近くによって来いと言っているのか手招きされる。


「あの双子、滅茶苦茶おてんばで手に負えなかったんよ。わたしを猫だと勘違いして、遊ばれました」


 ああ。だからさっきの……俺もネコナデしたいなと思い、


「やめ、やめるん……なにさらすの」


 顎に触れただけで頬が赤くなり、言葉とは裏腹に気持ちが良さそうなお顔を……


「小さいから余計に可愛く見えるんだよ。顔も幼いしさ」


「言い寄ってくる男の子がたくさんいて、ほんとに困っています」


「ソニアちゃん」


 マアニャとミイニャがかけてくると、条件反射のようにソニアちゃんはびくっとする。

 やべえ、おもろい……


「小さいころに英才教育を施してあげようとしたご両親の気持ちわからんか、おてんばどもめ!」


「優斗、ソニアちゃんはくすぐりに滅茶苦茶弱いの。特にお腹かが」


「優斗君、ソニアちゃんはカレーが食べられません」


「人のことを細かく説明しなくていいんよ。優斗、この2人にちゃんと教育施すんな。頼むんよ」


「一般常識はあるよ」


「ならそこの美少女ちゃん、この2人にレディのたしなみを教えてほしいん」


「お2人とも素晴らしい女の子ですよ」


 が~んとソニアちゃんは衝撃を受けたようで、


「4対1とは卑怯すぎるん。もう何もしたくないん、かえるん」


 そのままほんとに上昇して帰りそうな雰囲気。

 この子強いから、傍に居てくれれば心強い。引き留めなくては!

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