第13話「ソニアちゃん登場」
俺たちは大浴場で汗を流した後、例の祠へ向かっている。
まだじんじんと顔が痛い……
「なに落ちてんのよ! テンション上げていくわよ~」
「優斗君、お疲れですか?」
「お前らの一撃はある意味では騎士団長以上だよ」
自分の頬に触れながらちょっとだけ双子姉妹を睨んだ。
「女の子との混浴って小さい子までだと思うのよね。その子と結婚とか考えているなら別だけどさ!」
ギロリと怖い怖い視線が逆にこちらへ。
「私でも混浴なんてしたことないのに……信じられません。またお説教が必要みたいですね」
ミイニャのそれはキラリと刺すような鋭いもので……
「ごめんね、優君」
「いやクレアのせいではないし……」
出来ることなら、三度目の混浴を願っているぜ。
心の中を見透かされたような双子姉妹の視線は気にしないことにしよう……
☆ ★ ☆
街の外れにあるその祠は真ん中から川が流れ、左右に通路があるようだった。
遠目から入り口に誰かいるのが入る。右側の入り口に祠に入らない様に監視役を置いているのかと思ったがそうではなかった。
その人物は1メートルくらい宙に浮遊し、俺たちが近づいていくとむこうも距離を縮めてきて、
「あっ、ソニアちゃんだ!」
双子姉妹は反応を示す。知り合いか?
「元気そうなん。おてんば姉妹」
ピンクのお団子頭にロリ顔。身長130くらいしかなさそうだけど……小っちゃいけど、髪色なのか目立つな。その身長には合わない2メートルくらいの長い杖を持っていた。
「ソニアちゃん、なんでここに?」
「ソニアちゃん、こんにちは」
マアニャとミイニャは揃って言葉を出す。
「ちゃん付けは止めるん。わたしは年上なん」
「よしよし」
マアニャとミイニャはソニアって子の顎をまるで猫をかまうかのように触る。
「もごご……やめるん二人とも。話をさせてほしいん」
気持ちよさそうな顔で威厳は保ちたいのか、声を少しだけ大きくした。
ああこれは、相当かまわれてるな、昔から……羨ましいぜまったく。俺もあんなことされてみたい……
「で、ソニアちゃん。どうしたのこんなところで? 迷子?」
「マアニャ、相変わらずわたしを舐めてるん。心の声をそこの殿方に聞かせてあげるんよ」
「やめて! やめて! 別に見下してないわよ」
心の声を聞かせる……そんなこと出来るのか。
「わたしはつよいんよ。肝に銘じた方がよろしい……ここで二人を待ってたんよ。バートンに言われてな。基礎能力上げるために来るだろうからってことを聞かされて、ほんとにきたんな」
喋りに特徴あり過ぎだな、この子。
「ソニアちゃん、修行手伝ってくれるの?」
「まあ、そうしてあげてもいいのんけど……あの殿方名前なんていうん?」
「優斗よ」
「マアニャ、ちょっと杖持ってるんよ……」
その小さい子は体を浮かしたまま、マアニャに杖を渡したと思ったら、凄い勢いで向かってきた。
なんでだよ?




