第11話「カフェでの情報収集」
「なぜこの街が強い人を求めているかですか……闇の騎士団への備えとそれから」
ウエイトレスさんは丸椅子を持ってきて、近くに座って話をしてくれる。
「ちょっと待った。闇の騎士団ってなに? 闇の教団とはまた別なの?」
「4つの騎士団がありますよね。それはご存知ですか?」
ご存じありません……
「まったく無知なんだから……アイルコットンの騎士団は力の騎士団、他に魔力の騎士団、科学の騎士団、精霊の騎士団の4つがあるのよ」
マアニャがチーズケーキをフォークに刺して、こっちを見て説明してくれる。
「ほう、なるほどね。そりゃあ強力そうだな。騎士団が4つもあって、なぜいまだに闇の教団も魔王か……生存しているのか少々疑問だぜ」
「お互いの騎士団仲が悪いし、連携とか無理だし、バニア団長と戦った優斗ならわかるでしょ」
「ああ……あのおっさんは他騎士団と仲良く出来なそうだな。そいで闇の騎士団っていうのはなんなん?」
「たまにこの街にやってくるんです。女の人を……あなた方はみな美人で可愛いので特に注意した方がいいです。見つかったら攫われてしまいます」
「あたしたちなら大丈夫よ。優斗が守ってくれるから」
マアニャの言葉にミイニャとクレアはうんうんと頷く。
「闇の騎士団ねぇ。それって闇の教団と同じで敵っぽいな。次から次へと色々出て来るじゃないか。はあ~……あれ、他にも言いかけてたよね?」
「闇の教団の他に満月の日にやってくるんです。怪物が」
クレアはそのワードにぎょっとしてナイフとフォークを動かしていた手を止める。
「怪物……それだけじゃイメージしにくいんだけど」
「怪物なんです。すっごく大きくて」
「そいつはなんでこの街にやってくるの?」
「わかりません……日が昇ると消えてるみたいです」
なんだそりゃ……怪物か。
「他にはこの街で知っておいた方がいいことってある?」
「そうですねえ……ランクが低ければ、高ランク者に気を付けてと言いたいところなんですけど、Sランクの方にアドバイスは……」
「ほんとに強ければなんでも要求できるの?」
「はい、特に闇の騎士団をみな恐れているので」
「けどまだそれをどうにか出来てないってことは、ここに滞在してる高ランク者は役にはたってないってことだろ」
「おっしゃる通りで。最高Aランクの人しかいませんから」
「ねえ、どうしてカスラニクスはアイルコットンに助けを求めなかったの? 団長なら闇の騎士団なんて軽く倒せそうだけど……」
マアニャが尋ねた。
「それは――わかりません。あっ、これはこの街とは関係はないかもしれませんが、王族の娘さんたちが狙われている事件が起きているらしいです」
「えっ!」
マアニャ、ミイニャ、クレアは同時に声を上げた。




