表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/225

第4話「ポニーテールにメロメロメロ」

「じゃあクレア、剣術と武術も同時に教えて行こうと思うけど、いつも通りの関係で良いからな。変に意識しなくて……」


「意識はしてるよ、常に。クレアの瞳にはいつも優君がいるよ」


 ありがとうございます! メイド様。


「う~ん……」


「なに、優君。そんなに見つめられると照れちゃうよ……」


「ポニテ似合いそうだなって……」


 ドカ、ドカっと、左右から裏拳を双子姉妹に入れられ、ぐふっと悶え俺はお腹を押さえる。


「いてえな、なぜ攻撃されなきゃいけない……二人ともちゃんと真面目にやれよな」


「あんたにそっくり返すわ、そのセリフ。なに見惚れてんの、馬鹿じゃない」


「なぜクレアにだけ手取り足取り、贔屓(ひいき)ですか!」


 いちいち突っ込まれてたら、訓練にならん。


「あ~、もう……じっとしてろ!」


 前方から向かってきた狼の群れを素早く薙ぎ払う(なぎはらう)


「守りながら教えていくのは結構しんどいんだ! ご褒美にクレアのポニテくらい拝ませてくれたっていいだろ!」


「ポニテ好きなの。しょうがないなあ……」


 マアニャは慣れた手つきで後ろ髪をまとめ(その仕草が異様に色っぽい)、ポニーテールに。

 赤髪のポニーテールマアニャ……いかす!

 綺麗な首元してるなあ。


「やべぇ……超可愛い……」

 思わず心の声が口から出てしまう。


「あらそう。ならしばらくこのままでいてあげるわ」


 滅茶苦茶機嫌よくなってませんか? 口笛とか吹き出しそうじゃないか。

 褒めたらもっと色々デレてくれたりして……


「クレアもポニテになる。マアニャ様、やっていただけませんか?」


「OK。近くに……もうミラ家メイド辞めたんだし、様付けなくていいわよ。あたしはクレアともっと仲良くなりたいしね」


「えっ、そうですか。でも習慣になっていて抜けるかな」


 クレアの黒髪が今まとめられ、垂らされる。

 普段と違う髪型ということもあり、新鮮でより目立ち、なにより可愛い。元から可愛いんだけどな。たまにはイメチェンもいいなあ。


 やべえ、こちらも超似合う。これも覚醒スキルの恩恵かも。幸せだ。間違いなく!

 マアニャ、クレアのポニテをこの目にしているだけで幸せ。


 せっかくだからお写真を撮っておこうかな。

 パシャとシャッターを切ると、その瞬間、写真慣れしているように最高の笑顔を作ってくれた。やべえ、永久保存しないと。


「いいぞクレア。髪まとめてた方が訓練の邪魔にならないからな」


 クイ、クイっと左の袖をミイニャに引っ張られる。


「どうした?」


「ショート髪の私に対してのいじめですか! ポニテに出来ません!」


 その瞳には涙を貯めこみ、訴えてくる。

 泣きそうな顔をするなよ。いつものまにモフモフ帽子脱いだんだ?


「たぶんミイニャくらいの長さなら出来ると思うぞ。ショートのポニテ見たことあるし……」


 ん、俺は一体どこでショートのポニテを?


「えっ……お姉ちゃん、ヘルプ!」


「あんたさ、ロングにしたことないし、めんどくさがって髪型変えないから知識不足なのよ……こっちきて」


 てくてくと姉のもとにミイニャは向かい、


「ウエーブかかってるから、ポニテにするとくせがついちゃうかもよ」


「別にいい。優斗君の望みを叶えたい」


「ほら、出来た」

 ショートのポニテいいじゃん! 保存、保存……


「優斗君、どうですか?」


「いや、なんていうか、可愛いっす」


「では、そのままプロポーズをお願いします!」


 出た、ラブミイニャ! こんなことやっていたら、クレアの特訓が出来ない。

 やらしたのは俺だ! と、自分突っ込みしてみる。

 ポニテラッシュで、俺はメロメロ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
『異世界には外れ~』のスピンオフを不定期連載中です
異世界カフェ「グランデ」は新メニューが加わり、リニューアルしました。ぜひご来店くださいませ~
ブクマ・評価等いただければ執筆の励みになります
新作です
桜狐の姫は今日も懐かない~追放された底辺調伏師はヒーローの夢を見る~
ブクマ・評価等いただければ執筆の励みになります
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ