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第3話「クレアは1から女戦士へ」

「優斗君、お姉ちゃんの力は把握できましたね。次は私を見てください」


「ミイニャ様、ずるいです。優君、クレアはどうすればいいの?」


 2人の美女に迫られ、俺はその場に倒れそうになるが何とか踏ん張った。


「えっとミイニャは……」


 ミイニャの方から助言しようとしたので、クレアはガクッと落ち込んだように頭を下げた。


「クレアは少し長くなりそうだから、ちょっと待ってて。ミイニャはマアニャと一緒で全部の魔法契約は済ましているんだよな?」


「いえ、何もしてません!」


 胸を張り、自信満々にお答えになった。


「何も……だって少しの傷なら治せるって……」


「あれは僧侶なら誰でも体内に術式がありますから!」


「じゃあとりあえず全部の魔法契約済ませて」


「全部ですか! 凄い数ですけど……めんどくさいですね……」


「俺はミイニャならやれると思っている。お前の集中力は天下一品だ。だからその気になればすぐできるぞ」


「わかりました。優斗君がそう言ってくれるなら、私の凄さを見せてあげましょう!」


 ミイニャはさっと僧侶の書をリュックから出して、声に出して何やら始めた。


「あんた、乗せるのが上手いわね。よくミイニャの性格を理解してる」


 内緒話のようにマアニャは耳元で囁いてくる。

 近いんだよ! キスするぞ……


「だてに一緒にカフェをして暮らしていたわけじゃない……さてと、問題はクレアなんだけど」


「はいっ。ようやく出番だね」


 クレアは両手をギュと握ってがんばるポーズをした。


「マアニャは魔法使い、ミイニャは僧侶ってことで。クレアには出来れば前線でアタッカーをしてほしいんだ」


「前線……アタッカー……」


 ちらっとマアニャに意見を聞きたくて、そっちを見ると俺の視線にすぐに気づいてくれ、


「攻撃担当が優斗1人じゃ複数の敵がいた場合、効率が悪いわ。現時点であたしとミイニャは広範囲魔法を唱えられないし。優斗と同じ戦士か武術に特質した武闘家目指してみるのはどうかしら?」


「でも、クレアは全くゼロの状態です。それでなれますか?」


「それは先生次第じゃないかしら。どうなの、優斗先生?」


「どっちも行けると思うよ。俺は出来が悪い分、自分で言うのもなんだけど、教えるのには向いていると思うし、むしろ何にも癖がついてない方がすぐ上達できると思う。手取り足取り教えるから、クレア、やってみないか?」


「優君が手取り足取り……クレアやる! 女戦士にクレアはなる!」


「あんたバカじゃないの。何が手取り足取りよ! クレアに触り放題とかスケベなこと考えてるんじゃないでしょうね!」


 うっ、考えなくもない……


「短期間で急成長させるには、付きっきりで教えた方がいいんだよ……お前はミイニャの方を見てやってくれ。とりあえずカスラニクスに向かいながらの道中は少しでも力を上げてもらう」


 クレアには俺が手取り足取り1から教えてあげよう。

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