第72話(第1章最終話)「3人が好きで、3人も好き」
階段を上ると、3人は笑顔で迎えてくれる。
その表情を見るだけで俺は幸せなんだ。
安物のピンクの魔法使いの服(ミイニャのと色が違うだけかも?)に身を包んだマアニャは何を着ても可愛いんだなと納得する美貌で、いつもツンツンで最近ではデレを見せ始めてくれて、俺は彼女といると異様にドキドキする。もしかしたら恋をしているのかもしれない。
安物の僧侶服に身を包み、モフモフの帽子をかぶったミイニャ。
彼女とは一番長い時間を共に過ごした。カフェでの思い出もいっぱいだし(特に強烈なぼったくりメニューにおどろいたっけ……)、夜に長話をしたことも鮮明に思い出せる。別れると思っていたから盛大に号泣したけど、いつも伝えてくれる大好きだって言葉はほんとに嬉しいし、俺も大好きなんだ。
メイド服に身を包んでいるミラ家のメイドだったクレア。最初に仲良くなってくれたのは、彼女で、俺は絶対クレアが良妻になれることを確信していて、混浴までしてしまっている。好きだ、大好きだぜ。クレアとのお喋りは最高に楽しいし。
「出発前に決意を込めて、それぞれ言葉にしておきましょうよ……あたしはすごい攻撃魔法をじゃんじゃん覚えて闇の教団なんて軽くやっつけて、パパとママの呪いを解く!」
マアニャは手を広げ、
「私は大魔導士に……あれ、これお姉ちゃんと被るんじゃ……とにかくすごい使い手になって、呪いを解きます。外の世界を色々この目にするのは楽しみです」
マアニャの手の上にミイニャはその手を広げる。
「クレアは……足手まといにならない様に、戦えるようになって……そして優君の良妻になる!」
言っちゃえ! みたいなノリで耳まで赤くしたクレアはこっちを見てにっこりと微笑む。
なんて可愛いんだ……
「あっ、クレアずるいわよ! あたしも優斗が望んでくれるなら、2人で幸せになりたい……かな」
「お姉ちゃんもクレアも敵じゃない。優斗君と結ばれるのはこの私ですから」
どうやら3人ともに俺は好かれているようで、なんという幸せ!
「俺は……大切な3人を守って、呪いを解いて、とにかく絶対幸せになる」
3人が重ねた、手の上に俺は左手を広げた。
「誰と?」
と、同時に同じ突っ込み質問が……
「俺をずっと大好きでいてくれる人と、俺が絶対に一緒に居たいと願う人と……かな」
「だからそれは誰?」
さらに突っ込まれるが……
現時点でなら言えないこともないけど、それでは2人を傷つけてしまうし、それはこの先変わるかもしれない。
俺はマアニャとミイニャ、それにクレアを好きなのだから。
だからこの場ははぐらかして逃げることにするか。
今日もいい天気、絶好の冒険日和だぜ。
マアニャ「第1章はこのお話でおしまいよ。読んでくれた人すべてに感謝しているわ。ブクマだけじゃなくて、評価もしてくれると第2章を書く上でモチベーションが上がるんだってさ……」
クレア「第1章を最後まで読んでくださり、クレアは感激です。第2章はきっとクレアがもっと活躍しますよね? 応援していただけると嬉しいです」
ミイニャ「優斗君の私へのプロポーズはお預けですか……第2章ではきっと……続きが読みたいと少しでも思ってくれた方はブクマと評価をしていただけると大変うれしいです。第2章を書く上で多大な励みになると思います……では、第2章も引き続きお読みいただけるように頑張っていきます……あっ、ちなみに評価場所は最新話の下にあります」




