第69話「認め認められ、任せ任せた」
「てことだ、おっさん。呪いについては俺が絶対解いてやるから、あんたは騎士団まとめて、戦力をアップさせるんだな」
「偉そうなことを……お嬢様には逆らえない。いいだろう。さっきのセリフは撤回してやる。2人のお嬢様をきちんと守れ」
「了解」
「久々に気持ちがいい戦いだった。礼を言うぞ。騎士団の指導もこれからはきちんと行おう」
「ふう、なら戦闘は終了だな」
俺は両手に持った剣を同時に収めた。
「小僧、正直驚いたぞ。誰に剣を習った?」
バニア団長がゆっくり歩きながら話しかけてくる。
「ババア……いや、綺麗なお姉さんか。たぶんあの人、あんたより上だ。だから俺もあんたよりつええ」
「負けず嫌いはお互い様のようだな。あの強さを持っていて、根は純粋で単純のようだ」
「それは褒めてるんだろうな?」
「闇の教団を甘く見るなよ。私も遭遇次第、数を減らしていく」
「そりゃあ助かるね。数把握してないけど、半分くらいあんたの騎士団で担当してもらっても構わないぜ。一番強いのは俺がやっつけるけどね」
「ぬかせ。不在の間、迷惑をかけた。戦闘能力も過小評価した。詫びる」
俺との戦いで心の曇りを晴らしたかな? それが出来てこそ強い剣士……
「いや詫びとか要らない。俺はマアニャとミイニャとクレアと仲良くなれた。幸せは貰ったのだぜ……それにおっさん強いぜ。このアイルコットンは任せた」
「さすが優斗君です。戦っている最中は超カッコいいです」
ミイニャは人目を気にせず抱き着いてくる。
よしよしと俺は頭を撫でてあげた。
「すぐ抱き着くのね。そんなので優斗の想いを繋ぎとめておこうなんて……なんて浅はか」
「むっ……お姉ちゃんこそ、何でついてくるの? 優斗君のこと死ぬほど好きなら好きって言えば! お姉ちゃんが一番ズルい」
「なっ……うるさいわね。いいのよ。2人きりの時ちゃんとやることやってるんだから。ねっ!」
マアニャは顔を紅くしながら、同意を求めてくる。
「うんっ……」
「お疲れさまでした」
クレアは冷たい濡れタオルを渡してくれた。
「ありがとう……おお、気持ちいい」
その冷たいタオルを顔に当てると、熱した俺の感情が静まってきた。
「ちっ、良妻アピールとかやめてくれませんか?」
ミイニャが敵意をむき出しにする。
「ただ少しの気遣いです」
あはは……この3人連れて行って上手くやっていけるのかな。喧嘩しそうだな……早くも前途多難じゃないか。
まあ俺に限れば絶対なる幸せだから問題ないか。
「グランド、剣ありがとう。使いやすかったし、よく手入れしてあるな。強くなれよ。とりあえずこのおっさんを超えるくらいに」
俺はバニア団長を指さした。
「善処するよ。優斗、また会おうな」
グランドが右拳を前に突き出したので、俺は左拳を前に出しタッチして答える。
「おう。一度も敬語使わなかったけど、気にするな。そして、マアニャは俺に任せろよ」
クレア「第1章も残り3話みたいです。ここまで読んでくださりクレアは嬉しいです」
ブクマと評価で応援してくれるんですか!
本当に嬉しいです。




