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第67話「召使い越谷優斗VS騎士団長バニア」

「騎士団からの信頼、信用はあんまりないみたいだな。普段からきちんと指導していないからだ。強さだけ求めたいなら団長の座を降りるんだな」


「よく喋るな、小僧。信頼、信用など戦闘において邪魔なだけ。強ければそれでいいんだ」


「俺が勝ったら、さっきのセリフを取り消せ。それと、きちんと騎士団をまとめろ。グランドには素質がある。伸ばせないならお前の責任だ」


「偉そうにぬかすな。覚悟はいいな。殺されても恨むなよ」


 バニアは木刀を構える。それは普通の木刀ではなかった。

 霊樹っていう妖精がいる樹を削って作った物の気が……あれ、なんで俺はそんなこと知ってるんだ?


「すげえ物持ってるな」


「ほう、それがわかるだけでも見込みがあるな。霊樹の剣。Sランク武器だ。敗北させたら騎士団に入れてやろう」


「あいにく俺は協調性がないんでね、騎士団員はごめんだ。強さと武器は一致しねえ。いくぜ!」


 左足で地面を蹴り、一瞬で攻撃射程に入る。そのまま大男のわき腹に剣を薙ぎ払う。

 直撃する瞬間、黄色い光が俺の剣を止め弾かれた。


「なんだ?」


 振り下ろされているだろう霊剣。視線をあげることなく、体を反転させかわすと、衝撃で砂と埃が舞う。


「よく避けられたな、一撃で仕留められなかったのは屈辱だ」


「あんた、スキル持ちだな。オート防御か?」


 物凄い剣速の連撃を俺の体(細胞)が勝手に反応してすべて避けきる。


「……お前こそ、なんだ、その動きは?」


「あいにく2年の地獄で危険感知が上がってるんだよ」


 剣を振り下ろしながら、団長の目線、動きを把握する。

 動かねえし、剣を見てねえ!


 また黄色い光に止められたが、今度は押し切れるかとやってみるが、団長の霊剣が真横から向かってくる。それを屈めて避けたが、今度はしたから、地面を抉りながら返しが。


 距離を取るしかなく、俺は木刀を蹴り、その勢いで後退する。


「つええなぁ……」


「当たり前だ。私は団長。剣で負けるわけがない」


「怖いねえ、まだ何か隠していそう気配がプンプンするし、先に出されたら死ぬかもしれない……両手持ちで持ちかえるだけじゃ突破口にはならないな……仕方ねえな。追い込まれちゃったし、攻めてたのに後退させられちゃった。強さを認めてやるよ」


「今更勝負をないことにはできないぞ。まだ貴様、懲らしめられたって面じゃない」


 俺は反転して団長に背中を見せる。


「何の真似だ? 隙だらけだぞ」


「さすが団長だ。無防備な相手に斬りかかったりしないのは褒めてあげたいね。少しだけ見せてやるよ。本気を……ちょっと待ってろ」


 俺はグランドに歩み寄り、


「悪いなグランド、剣を貸してくれないか?」


「どうした、刃こぼれか?」

 グランドは持っていた剣を鞘ごと俺に向ける。


「いや、右肩から出るようにつけてくれるか?」


「えっ、ああ……これでいいのか?」


 やっぱこれがしっくりくるな。


「おう。ありがとう。よく見とけよ。それじゃあバートンさん、今からお灸をすえますから」


 バートンさんはお願いしますと言っているようにこくりと頷く。

 マアニャとミイニャは、俺を気にする余裕がないくらい、サーシアお姉さまとガミガミ言い争っていた。


 再び俺はバニア団長と向かい合った。

 さて、見せてやるか。2年の地獄の成果を!

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