表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/225

第20話「マアニャに2つ褒められた」

 ツンツンなマアニャお嬢様が、召使いである俺の就業時間を決定した。


 午前7時から午後1時までマアニャのお世話。

 午後2時から午後8時まではミイニャに聞け! と妹に丸投げ……


 午前7時から午後8時まで拘束されるのかよ……滅茶苦茶ブラック労働じゃないか。


「ふっ、そんなにあたしに仕えるのが嬉しい? あなたずっとあたし見てるじゃない。惚れた?」


 小悪魔的な笑みを浮かべ、マアニャはクレア特製野菜スープをスプーンですくう。


「はは、嬉しいですよ。雇っていただいて……」


 俺は朝同様にマアニャの向かいに座り、パンをちぎる。


「棘のある言い方ね。腹が立つやつ……」


「ところで、妹はなぜこの邸にいない? 結婚してるのか?」


「げほ、げほ……」


「何咽てんだよ?」


「あんたが変なこと言うからでしょ……ミイニャは自分の意思でミラ家から離れたのよ。結婚も婚約もしてないわ」


「ほう……じゃあ俺が義理の兄弟になるかもしれないな」


「あんた、ほんとに馬鹿じゃない! 黙って食べなさいよ! クレアやバートンみたいに」


 執事とメイドさんは食事マナーいいなぁ。育った環境の違いか?


「お前だってめちゃ喋ってるじゃないか」


「あんたが余計ことや、要らないこと言ったりしたりするからでしょうが!」


「人のせいにするのは良くないぜ。お嬢様」


「なにがお嬢様よ! そう言える口があるなら、毎回そうしなさい」


「食事中はお静かに!」


「腹立つわねぇ、あんたが言うな!」


「お食事も賑やかで楽しくなりましたね、お嬢様。越谷君が来て」


 バートンさんは絶妙なタイミングで言葉を発し、穏やかな表情で俺とマアニャを交互に見る。


「……やかましいだけよ。あとうるさい……1つだけ褒められるとしたら料理が上手なところと馬鹿なところだわ」


 いやいや、2つ褒めてるからな、一つじゃなくて。

 突っ込もうとした俺に、無言の睨みの圧が襲い掛かり言葉を飲みこむしかなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
『異世界には外れ~』のスピンオフを不定期連載中です
異世界カフェ「グランデ」は新メニューが加わり、リニューアルしました。ぜひご来店くださいませ~
ブクマ・評価等いただければ執筆の励みになります
新作です
桜狐の姫は今日も懐かない~追放された底辺調伏師はヒーローの夢を見る~
ブクマ・評価等いただければ執筆の励みになります
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ