第20話「トーナメント表とご褒美」
主な剣技の大会参加者と各ブロック。
Aブロック……クレア、幼女剣士、まみ、他
Bブロック……グランド ? 他
Cブロック……俺、幼女剣士(キイラ、アカビア)、他
Dブロック……セシス。他
Aブロックの勝者とBブロックの勝者で準決勝。
Cブロックの勝者とDブロックの勝者で準決勝という形らしい。
グランドはバニア団長と毎日のように対戦していたらしく、相当腕を上げているようだ。俺と当たるとしたら決勝戦。クレアかグランドが上がってきてほしい。
クレアのAブロック、剣を鍛えてくれたまみって子がいる。あの子強そうだからな。幼女剣士も侮れない。ノルマ達成はなかなかしんどそうだけど、クレアなら出来ると信じてる!
カグヤ嬢のあいさつを聞くと、どうやら事前に予選があったらしいが、俺たちは予選免除で特別参加させてくれたようだ。
ルールは相手をリングアウトにするか、降参させる。必要以上に痛めつけたら試合を止められる。
☆ ★ ☆
魔術の大会の参加者は16名。
こっちは剣技の方と少しルールが違い、A、Bブロックの勝者がカグヤ嬢と戦うという物らしい。
カグヤ嬢は特別で決勝までシードされているということ。
Aブロック……マアニャ、ケティ、他。
Bブロック……ミイニャ、コウコ、他。
マアニャもミイニャも3回勝ち抜けば、二人でカグヤ嬢と戦えるわけだが、土魔法のケティと博識僧侶のコウコって大きな壁がブロックに存在している。
カグヤ嬢のお友達であるケティ、コウコ、まみがマアニャ、ミイニャ、クレアの壁ってことだ。意図的に当てているとしか思えない。
剣技の大会から開始されるようだ。
スピーチを終え、カグヤ嬢たちは俺たちに近づいてきて、
「優斗、決勝戦を楽しみにしているぞ。マリ家とミラ家のお嬢様たちはケティたちにそれぞれ勝てるかの?」
カグヤ嬢は扇子を広げ優雅に仰ぐ。
「優斗を呼び捨てにしないでもらえますか! あなたは決勝で絶対にぎゃふんと言わせる」
「負けたときの言い訳を考えておいた方がいいですよ」
「ふっ、口だけは一人前だな」
絶対挑発してる。見事に乗るし、この2人は。
「お互い頑張ろうね。真っ赤な魔法使いのマアニャちゃん」
「戦えるのを楽しみにしています、ミイニャさん」
ケティとコウコはベストな状態で戦おうと言っているようだ。
「ええ。こちらこそケティ」
「お手柔らかにお願いします。コウコさん」
はあ、とりあえず当面の相手と場外で火花を散らすことはないか、マアニャもミイニャもその辺はわきまえているからな。
「どうしてまみがエントリーしてるんですか! まみは不参加ってかぐやさんに言ったのに」
「あたしが独自判断で参加させておいたんだ」
「ケティちゃん!」
「まあまあ、あとで埋め合わせはするからさ。まみは一応剣士だし」
「もう! クレアさん、お手柔らかに」
「こちらこそですよ」
カグヤ嬢を追いかけるように3人はぺこりと頭を下げてかけていく。
「あれがカグヤ・ルルブ嬢。戦闘能力は1人で騎士団全員分だと聞いたことがある。たしか通り名もあったはずだ」
と、グランド。
「まあ戦闘能力に興味はあるけど、俺は戦わないし」
マアニャとミイニャを信じるだけだ。
「どれだけ成長したか、楽しみだ。グランド、クレアと当たるまで負けるなよ」
「ああ。団長には優勝して来いと言われてきたが、優斗が出てるとは」
「手加減はなるべくしない。戦えるのを楽しみにしてるぜ」
剣技の大会に出る方は集まってください。まもなく開始します。というアナウンスが流れる。
「クレア、負けるんじゃないわよ。3人そろってノルマを達成するのよ」
「とりあえず、私とお姉ちゃんが戦う前に、あの偉そうなカグヤ嬢の鼻をへし折っておいてください」
「お二人ともありがとう。クレアは勝ちますから」
「あたしたちも観客席に行かないですぐそばで見てるわ」
その方がいい。何かトラブルを起こしそうだし。
「優斗、優勝したらまた熱いキスをしてあげるわ。それと何でも言うこと聞いてあげる」
「優斗君が優勝したら、私からプロポーズをしますね」
「優君が優勝したら、クレアも何でも言うこと聞いちゃう」
気分を上げてくれて感謝するぜ。それにやけに気前がいいじゃないか。マアニャとクレアは。
プロポーズはうれしいが、対応に困りそうだぜ、ミイニャさん。
目標があるのはいいことだ。そのために頑張ろうと思うのを俺は悪いとは思わない。
「クレア、ノルマ達成したら俺も聞ける範囲で何でも叶えてあげるから。今持ってる力を出し切れよ」
「優君……ありがとう! クレア、全力だして頑張る」
もう一度参加者に注意事項を説明し、Aブロックから1回戦が開始されようとしていた。
いきなりクレアとあの素早い幼女剣士の1人アオコ。




