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第19話「イケメン副団長との再会」

 朝、昼、夕方。3度の訓練を行った。昼からはセシスが当然のように加わり、この2日で俺はだいぶ感覚が戻ってきている。


 クレア、ミイニャ、マアニャと朝昼夕に捕まったので、今夜は特に気にしないで眠れる……はずだよな。


「明日の大会、出来ればあなたと本気で戦いたいです」


 セシスは剣を戻し、挑発するような目を俺に向けた。


「セシス相手なら、多少は力を入れるかもしれないな。出来れば俺は戦いたくないけど」


「クレアさん、あなたとも当たったら容赦はしませんから」


「望むところです」


「では、また夕食で」


 セシスの背中が遠ざかっていくと、


「どうしよ、優君? あの子強いよね、クレアにはノルマが……」


「大丈夫。対戦相手もあるけど、クレアがセシスの前で隠していた4つを全部解放すればなんとかなると思う。もう一人で副団長クラスなら十分戦える。対戦相手との戦闘でもっと伸びるし」


「ほんと!」


「自信を持っていい。すげえ伸びてるよ。教える俺が嫉妬するくらいに」


「それは優君先生の教え方が上手だからだよ」


「優斗君、私たちはどうですか?」

「伸びてるわよね?」


 マアニャとミイニャが、俺とクレアが楽しそうに話すのが気に入らないとでも言うように詰め寄ってきた。


「ミイニャもマアニャも伸びてるのは間違いない。大会でも力をつけるんだな。俺は絶対にパーティー替えはしないから。二人を信じてる。剣技の大会は出る以上、俺が優勝する。クレアと決勝で当たることを祈ってるぜ」


「うんっ」


 アルカはまだ大会に参加はやめておいた方がいいな。ルールによってはスキルで何とかなるかもしれないけど。


「4人とも先に部屋に戻ってていいよ。俺はもうちょっと感覚を取り戻すから」


「クレアは優君を見てる。強くなるヒントがあるかもしれないし」

「私も優斗君をガン見してます」

「あたしも。優斗はただ2年間の地獄の訓練をしたから強いんじゃないと思うのよね」


「じゃあ危ないからかなり離れて」


 4人とベリが距離を取ったのを確認してから、2本の剣に手をかける。


 1回全力で動いておきたいからな。万が一、大会で負けたらあの4人に顔向けできない。

 1番強い相手(俺を鍛えてくれたお姉さん)を思い浮かべる。


 目を閉じてのイメージトレーニング……ギアは最初から1から7まであげた。


 マアニャたちにはただ俺が素早く動き回っている感じにしか見えないかもしれないけど、目を閉じた暗闇の中の俺はほぼ本気で戦闘していた。


 数分間戦い、致命的なダメージはないけど、まだまだ俺の攻撃がヒットする割合が低い。

 3割と2割の打者が戦っている感じか。


「やっぱあのお姉さんは強いな」


 目を開けて、強化してもらった2本の剣を同時に収める。


「やっぱ優君はすごいな」

「優斗君なら絶対に優勝できます」


「優斗からは色んなことを教えてもらえるわ」

「アルカちゃんももっとがんばろう」


 3人ともいい体調で大会には望めそうだ。


☆ ★ ☆


 翌日。


 剣技の大会、魔術の大会の会場は王宮の隣に建設されており、ドーム状の設計で真ん中にリングがあり、その周りを囲うように観客席。大人数が入れる席数だった。


 どう考えても満員になることはあり得ない。


 すでにトーナメント表は張り出されているらしく俺たちはドーム内の掲示板を見に行く。

 最初に剣技の大会、終わったら魔術の大会を行うようだ。


「よかった。優君もセシスさんも別のブロック。決勝まで当たらない」


 クレアが掲示板を見上げ、安堵したように声を漏らした。

 俺たちはトーナメントの用紙を配っていたお姉さんから受け取る。


 剣技大会の参加者は32名。クレアがノルマを達成するには3回勝ち進まないといけないようだ。


「俺は準決勝でセシスと当たるのか。あれ、知った名前があるんだけど」


「えっ、どこ?」


「Bブロックの端に」


 たしかあいつの名前もグランドじゃなかったか?

 力の騎士団副団長のイケメンでいい奴。


「優斗、この大会に出てるとは思わなかったよ」


 振り向くと、そいつは自然な笑みを浮かべて右手を軽く上げていた。

 相変わらずの金髪の長髪、じゃない。髪の毛少し短くなってる!


「グランド。なんでいるんだよ! さてはナルブタンの女の子をナンパしに来たな」


「腕試しだよ。出てるんだ、この大会に。団長クラスの人が」


「ふ~ん。そいつは面白い。男ならぜひ戦いたいね」


 って、クレアのノルマがやばい。


「グランド、副団長が騎士団を離れていいの?」


 マアニャはなぜか俺と腕を組む。

 仲良しアピール? クレアとミイニャの視線が怖い。


「問題ありません。マアニャ様。バニア団長の命令ですし。クレア様、アイルコットンでのご無礼をお許しください」


 当然クレアがマリ家のお嬢様だってことは耳に入っているよな。


「もうそんなこと言わないで! クレアこそ黙っていてごめんなさい」


「剣士になられたんですね」


「うんっ。師匠は優君」


「ちっ、グランド。お前空気読めよ! なに参加してるんだ。クレアにはノルマがあるんだ。もし当たったら、手加減……するなよ!」


 そうだ。限界を決めちゃえば成長は止まる。この3人の力はまだまだ限界じゃないんだから。

 それにグランドとクレアが当たるとすれば準決勝。ノルマは達成した後だし。

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