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第7話「クレアとの訓練」

 ナルブタン王国の王宮を出て、すぐのところに騎士団の訓練場がある。

 俺たちは第2訓練場を貸してもらうことにした。訓練所は1~3まであり、1と3も大会に出る剣士や魔法使いが使用しているようだった。


 いつになくやる気がみなぎっている3人いや、4人は各々訓練に入り、俺はまずクレアの相手をすることに。


「えいっ!」


 クレアが振り下ろす剣を交わしながら、下に敷いてある砂が全然舞わないことにまた気が付いた。

 ここの砂は明らかに俺たちが歩いてきた砂漠のとは違う。


(おっと、もう目の前にクレアの剣が)


 頭を下げて避けると、先ほどよりも速く鋭いのがまたやってくる。


(なんだ、なんだ! 一撃ごとに剣速を上げてるのか?)


 左足を引き、体をそらせながらクレアの薙ぎ払いを避けた。


「もうちょっと」


 掛け声じゃなく、クレアの独り言が耳に届く。と同時に右足の踏み込みから超至近距離に入り込まれた。


(やべっ! 木刀じゃなく真剣だ!)


 左手で剣を抜くしかなかった!

 ガシャン! と剣の刃と刃が交差する。


(油断していたわけじゃない。ということは……)


「やったぁ! 優君に剣を抜かせた! クレアに熱いキスだよ」

 そんなうれしい約束をしていたかはともかく……


「何かつかんでるな。急に剣速が上がり始めてるし、まぐれで出来る範囲を超えてる。まだ妖精の力を使用してないようだし」


「うんっ。クレアはつかみ始めてる。でも、それだけで明後日からの大会を勝てるか、ノルマを消化できるかというと甘くないと思う。だから優君先生の強さをクレアがつかみ始めているものプラスで吸収したい。少し本気出して!」


「剣を抜いた時点で多少は本気モードだけど」


 俺の言葉に珍しくむっとしたクレアは軸足を起点に回転しその刃を俺に放った。剣で受け止めるが威力があり踏ん張りが……

 たまらず後退する。


「優君先生! クレアは絶対に準決勝まで勝ち進む。お願い、少しでいいから二刀流を見せて」


 今よりも強くなろうという意思が感じられる目。動機はどうあれ格段に伸び始めているのは事実。今のクレアになら……


「わかった。妖精の力を使うんだ。そうすれば防御力が格段に上がるから、大けがは絶対にしないし……二刀流を見せるよ。けど、ローギアだ。それからとっておきを教えてあげる」


「やったぁ!」


 こんなに早く二刀流で稽古するとは思ってなかったな。

 呑み込みも早い。自分で考えてアレンジできる……つくづく優秀で可愛い弟子だぜ。


☆ ★ ☆


 30分間、熱血指導というわけじゃないが、クレアには剣について俺の知りうる知識を教えてあげ、同時に二刀流での訓練は終わった。


「はあ、はあ……」


 お風呂に入ったばっかりなのに、大粒の汗をクレアはかいていた。そしてワンピのようなチャイナのような真っ白なクレアの服装はセクシーだなと思ってしまう。

 いや、滅茶苦茶に可愛いのです。


「優君先生、ありがとうございました」


「これでクレアのとっておきは3つになったな。大丈夫、科学の騎士団の団長殿は、今は不在だ。ノルマを達成する可能性は十分にある。それにまだ1日使えるし。少し休憩だ。無理しすぎるとケガするし」

「うんっ。ありがとう優君」


 さてお次は、クレアよりも厄介な二人の方……

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