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第15話「お風呂とクレアとユニークスキル」

 そこはやけに広いお風呂だった。ホテルの大浴場並みじゃないか……

 さすがお邸だけはある。


「広いでしょ!」


 俺は後ろから話しかけられる。

 異性とお風呂に入ることをクレアはあんまり気にしないのだろうか?


「あっ、さすがに振り向いたらダメだよ。一緒に入らないと、10時でお湯を流しちゃうから。どっちか入れないもん。髪は1人で洗えるよね?」


 洗えないと言えば、洗ってくれるのかな?


「うん、うん」


 なぜか2回俺は返事をする。クレアも一緒……これは混浴と言うやつなのか!


「じゃあ私は右側で洗うから、君は左側使って。洗い終わったら先に湯船に入っててね、私髪を洗うの時間かかるからね」


 水道の蛇口は左右5個ずつあり、俺は左側を言われた通りつかうことに。


「はい……」

 振り向きたい衝動を寸前のところで何度も抑えた。


 シャンプー&リンスで髪を洗い、ボディソープで念入りに体を洗いクレアの方を見ないで、湯気の立つお湯に体を沈めていく。


(気持ちいい……お風呂最高だ……地獄の2年間を耐え抜いた甲斐はすでにあった……)


 今までの不幸が消えていくようだ。この先は分岐点での正しい選択をして、幸運、幸福ルートにしてやる。


「お湯加減どう?」


 至近距離から声がして、顔を上げると……

 髪をタオルで縛り、豊富なバストをもう1枚のタオルで隠したクレアがそこに居た。


「いい感じ……だよ」


(プルンってしていて……あんまり隠れてないから! 指摘するのも恥ずかしいから! 俺、男の子なんだから! マジ、この状況はマズいから)


「お風呂って気持ちいいよね」


「うん……」

 もうすでにのぼせそうだ。


「浸かったからこっちみてもいいよ」


 もう見たし。神様ありがとう。生きてさえいればいいことがありました!


 これスキル発動してない? もしそうならその条件は……


「なんで一緒にお風呂に入ったかわかる?」


「えっ……時間ないからじゃ……」


 さっきそう言ってたし。


「それはそうなんだけど、それならシャワーだけでもよかったじゃない」


「確かに……」

 少し顔を熱らせ始めたクレアは一呼吸おいて、


「誰にも言ってないけど、クレアの秘密を君に教えてあげようか?」


 口元を緩め、俺を見つめる。その表情だけでも可愛すぎなんですが……


「うん……聞きたいな」


「ユニークなスキルを持っていて、それで君が嘘をついてないこと、加えて善人だってことがわかったんだよ」


 ユニークスキル! クレアも持っているのか!

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