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第31話「対面、闇の騎士」

 訓練を終えた俺たちは夕食を取り、街の入り口でその時を待っている。

 踊り子の恰好をしている子は、カティと言う名らしい。見届けるために一緒に入り口に居た。他にカフェの従業員ジェシィもいて、なぜか俺の傍から離れない。


「ちょっとあなた、くっつき過ぎよ」


「べぇ」


 マアニャに対して怖いもの知らずなのか、ジェシィは可愛らしくあっかんべえする。

 それを見て赤髪ツーサイドアップの可愛い女の子は震えだした。


「優斗さま、助けていただきありがとうございました」


「いや……たいしたことではないから……ここにいると危ないよ。家の中に入っていた方がいい」


「大丈夫です。また何かあっても守ってくださると思いますから」


 マアニャとミイニャとクレアを守らなきゃならないんだ。

 それで店員オーバーであり、それ以上守る人数を増やしたくはないのだぜ。


 覚醒スキル【ハーレム】やっぱりその子を救うと完全発動するらしいな。


 クレアの時は、折れて飛んできた剣からも守った。マアニャはザビア家のカシムから守り、ミイニャは……あれ、ミイニャは……いやいや、待て、待て。


 守るんじゃなくてほかにも発動条件が……叶えるかな?

 まあ発動しなくても、俺を大好きになってくれたんだとしたら、こんなに幸せなことはない。まさに幸運。


「優斗、あなたいつその子助けたのよ!」


「この世には知らなくていいことがたくさんあるんだ」


「はあ!」


 相変わらずおっかないぜ。そんな眼で見るな、恐れると言うか可愛くて抱きしめたくなるだろ。


「あのさあ、三人ともなぜここに居るの? ホテルで休んでいてくれと言ったはずだろ」


「せっかく強くなったんだし、その闇騎士っていうのを軽く片付けようかなって」


「私の呪文で全員倒します」


「実践はどんな訓練よりも経験値になる。そうだよね、優君先生!」


 美少女3人組はどうやら戦うつもり満々らしい。


「戦闘意欲が出てきたのは、成長している証拠だけど、どんなやつらかわからないし、先制攻撃とかしないでほしい。もちろん逃がすつもりはないけど、色々聞きたいこともあるし」


「闇の騎士って何人いるのよ?」


 と、マアニャ。


「たぶん3人」


「じゃあ、あたしとミイニャとクレアで問題ないわね。倒すわよ!」


「おっ~」


 ミイニャとクレアもその気になっている。まさか1対1でやるつもりなのか!


「1対1じゃまだ無理だよ。俺が2人やるから、一人を3人で倒せそうなら担当して」


「過保護ねえ。心配ないってば」


 いや、常に心配だ。


 緊張感のない話をしていると、遠くからこっちに向かってくる気配がする。馬の走ってくる音。


「ジェシィとカティは俺たちより後ろへ。俺の後ろへは1歩も行かせないから。絶対に前に出ない様に」


「はい」


 戦闘準備のため、俺は体をほぐす。クレアも俺を真似て準備運動しながら、こっちを見て可愛らしい笑顔を向けた。思わずドキッとしてしまったぜ。


 随分リラックスしてるな、この3人。訓練は上手く行っているし、実戦で試したい気持ちはわかるぜ。

 目視できる位置に敵は来ていた。さてと、それじゃあ暴れてやるか!




 馬の速度が緩まり、それぞれの移動手段のそれを乗りこなしていた3人は地面に足を突いた。


(カティの言った通り3人か)


 俺はフル装備している3人を瞬時に目を向け観察する。


 左側の太っちょなのが一番弱いな。この中で一番強そうなのは俺の目の前、真ん中にいる男。長い剣を地面に着けながらゆっくりこっちに近づいてきた。


「優斗、この人たち闇の教団員じゃないわ。反応しない」


 マアニャが右手人差し指を出して確かめてくれる。


「そっか。ありがとう」


「わざわざお出迎えとは恐れ入る。しかも美少女ぞろい。今夜の獲物はその3人と言うことかな?」


 鉄の兜に鉄の鎧、戦士らしい格好だな。

 丁寧な言葉遣いだが、内心は俺が前に居ることを警戒しているのといら立っているのがわかった。


「獲物何言ってんの、あんた。この3人は俺の連れで大切な人たちなんでね。お前らみたいなのに触れさせもしねえ。闇騎士のお三人さんよ」


「威勢のいい子だな。僕たちが騎士団に入っていたことを……」


「知ってるよ。戦力にならないから辞めさせられたか、離脱したんだろ。素行に問題があったか……そのグループが集まったやつらなんてたかが知れてるな。例え魔力を扱えたんだとしても、俺の敵じゃねえよ」


「それはジョークかな?」


「本音だよ。自信満々の。一つ教えておいてやる。女の子はな、好きになって愛して愛されて、かけがえのない時間を共に過ごす異性だ。お前らみたいに攫って好き勝手していい物じゃねえんだよ!」


「優君、カッコいい」


「言うわねえ、優斗」


「さすが優斗君。そのままプロポーズをしてくれてもいいですよ」


 話の途中で口を挟まないでくれないかな……


「二度とこの街に近寄るんじゃねえ。ていうか、今から叩きのめして牢屋にでもぶち込んでおく予定だけどな」


「正義の味方気取りかな?」


「てことは、お前らが悪だって認めてるんだな。言っとくけど、この街には一歩も入れないぞ。俺がいるからな」


「その自信満々な面、連れの3人を滅茶苦茶にしたらどうなるのかな?」


「言葉に気を付けろよ、大けがでも済まなくなるぞ……闇の騎士団は何人で、誰が一番強くて、闇の教団とはどう関わっているんだ」


「そんなことを聞いてどうする?」


「今聞いておかないとだろ。すぐ倒しちゃうんだからさ」


「本当に可笑しい奴だ。騎士団の人数なんて把握してないさ。適当にグループを組んで暴れて好き放題やっている無法者……だが、魔力は授けられてる。あの方によってな」


 あの方……


「へえ、誰だよ、そいつは?」


「話はこれだけだ。僕たちも暇じゃないんでね。生かしておいてあげようか、寝とられる気分を……」


「ミナザブレス!」


 話の途中にもかかわらず、ミイニャはお構いなしに攻撃魔法を唱え、左に居た太っちょの奴に……例の攻撃大魔法を命中させ……


(あれ、まともに食らって……動かなく……)


 えっ、ええ! なんと一撃で倒したみたいです!

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