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Tears drop

「ねぇ 覚えているかい? 君があの時

人目気にせず 涙を流した事」


覚えちゃいないかい? 僕は今でも覚えているよ

君の悲しむ頬をひたすら 撫でていたからね


それでもさ 君は泣き止んじゃくれないよ

休む事無く頬を撫でるよ 喜んでくれるかな?


そんなに溜めたら重いだろ? 溜め込むだけなら『想い』だろ?

優しく頬を 丁寧に頬を 撫でてあげる 僕の声が聞こえるかい?


ポロポロ…… ポロポロ……

悲しむ君が流した涙 染みにもならず消えるけど

ポロポロ…… ポロポロ……

流れた涙自身はね 優しい想いで消えるんだよ


戻れはしないよ 過ぎてしまった事にはね

だから 君はまた泣く 懲りずに頬を撫でる


それからさ 愚痴は受け付けないからね

僕を呼んだのは君自身だよ それは分かってくれ


逃げ道ばかりじゃ飽きるだろ? それにも気付いて焦るだろ?

零れないように しがみ付く 玉手箱から落ちないように


ポロポロ…… ポロポロ……

僕は会いたいけどさ 君はたぶん嫌がるよ

ポロポロ…… ポロポロ……

だから星降る夜の中 君の頬を優しく撫でるよ


承知の上 君が嫌がるなんて

それでも僕は 君の為にと頬を撫でるよ

承知の上 君が忘れるなんて

それでも僕は 君の為にと頬を撫でるよ


何処からかな? 僕が出てきた発信源

それは君の玉手箱 悲しみばかりの宝石箱


ポロポロ…… ポロポロ……

君の頬を撫でた分 君は更に泣くけどさ

ポロポロ…… ポロポロ……

それは僕の仕業だった 君の側に居たいから


「それじゃあね 此処でお別れだよ」

ずっと涙は知らずにいる 頬を撫で終わった後

君が笑っている事を 涙のお蔭で笑える事を






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