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Prolog
いつも通りの放課後。
「ねぇ、これからどっか寄る?」
「いいね! どうせ暇だろうし、有も誘おってみよっか。」
「有ならまだ教室いたよね、私呼んで来るわ。」
「さんきゅー、まり!」
いつも一緒にいる友達、平凡な会話。
見慣れた風景、聞きなれた雑音。
いつも通りすぎるくらい、いつも通りのなんの変哲もない平凡な時間の流れの中で、一瞬、強い風邪が頬を叩いた。
まりが学舎に振り返ったとき、私がまりに手を振り背を向けたとき、同じ制服の女の子が目の前で音を立てて落下したとき、その瞬間。
"時が止まった"