本田一男
ドスン。
痛ーい。
光のトンネルを抜けて人間界に降りてきた。
人間の体はこんなに弱いのか?
お尻を摩りながら立ち上がると周りを見渡す。
んーと、ここは、、、公園ね。
辺りは真っ暗で人間界でいう8時。
神子(さてと、せっかく人間界に来たんだから楽しもう!)
1番人間が沢山いる所へ瞬間移動、、、
神子(、、、ぁれ、、、)
移動出来ない!
人間の体になったからか、、、
ヤバイどうしょう!
、、、歩くしかない。
歩く事10分、、、
もう駄目こんな体じゃあすぐ疲れてしまう。
ギュルルー。
な、何これ、体に力が入らない。
これがお腹が減ると言うやつ!
これはキツイ。
何なの人間って!
面倒くさい!
私はその場に座りこんで星を眺めた。
星空は何処まででも続き吸いこまれそうだ。
神子(、、、ぁ〜あもう、辞めちゃおうかな。 また100年待てばいいし。)
男(、、、お、お嬢ちゃんこんな所で何してるの?
お兄ちゃんが家まで送ってあげようか?)
でた!変質者!、、、どうしょうか。
まぁ、このままでは、どうにもならないし
一丁乗ってみるか!
神子(お兄ちゃん。私お腹がすいてるの。)
男(そ、それなら、お兄ちゃんが美味しいご飯を食べさせてあげるから一緒においでよ。)
男はチャンスとばかり私を車に乗せようとする。
別の男(なにしているんだ!)
そこへ、別の男が現れた。
本田一男、27歳。
今回の試験課題の男だ。
私は天を見上げて絶対神にありがとうとウインクした。
男(うるせ〜!)
ばき!
うぁー!
本田は気絶してしまった。
神子(はぁーーー!何それ!メチャ弱いじゃん!)
本田が気絶すると、変質者はニヤリとしてこちらに近づいてきた。
まぁ、別にイタズラされても仮の体だからなんともないが、もし殺されちゃったら試験不合格だよねー。
んーどうしょう。
その時、天空が一瞬光ったと思ったら目の前に光輝く、物質が現れた。
神子(神の神器ね!一応サポートはありと言う事か! さて、何が来たかな?
槍か剣か。)
目の前に光る物質は徐々に形になり一本の笛に姿を変えた。
神子(、、、な、何これ、ふ、笛?)
こんなんで戦えるかー!
と、言ってもしょうがない。
笛を手に取ると私は身構えた。
男もそれを見て身構える。
格闘技をやっているな。武のオーラが見える。 かなり出来る。、、、でも変質者。
ジリッ、、、二人の間合いが近づく。
本田(だ、、、誰か〜助けて〜!)
本田が目を覚まし情けない声で叫ぶ。
変質者(っチッ。)
変質者は車に乗り込み逃げていった。
本田(お嬢ちゃん。大丈夫?)
本田一男、、、かなりイケテナイ男だ。