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傲慢な悪役令嬢は第一王子から婚約破棄されてもへこたれない ~四角関係? それが何か? ~  作者: 極北すばる


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第五話 薔薇の鎖を解く円舞曲(ワルツ)

 事件後、王国の権力構造は大きく変わった。アルベール王子は、自らの優柔不断さを反省し、王位継承権を辞退。アリアは、真の悪役として社交界を追放され、二人は互いの欲望に囚われたまま、それぞれの道へ進んだ。四角関係は、愛と正義を選んだ者と、欲望に囚われた者との、明確な終焉を迎えた。


 ノアは、公職を辞し、レティシアの公爵領の顧問として、改革を支え続けた。夜、公爵家の書斎で、二人は静かに向かい合っていた。そこには、同志としての信頼だけでなく、抑えきれない愛の空気が流れていた。


 ノアは、レティシアの誇り高き瞳を見つめ、長年の想いを告白した。


「レティシア様。私は、貴女の強すぎる誇りと、その下に隠された聡明な心に、ずっと惹かれていました。貴女の真の自由のために、私は忠誠心さえも捨てました。王妃の座ではなく、貴女と共に、この王国の未来を築きたい」


 ノアは、レティシアの白い手を取り、熱い口づけを落とした。


 レティシアの瞳に、初めて悪役令嬢の仮面が完全に消え去り、愛する女性の柔らかな光が宿った。


「ノア。貴方は、私の同志であり、私の唯一の愛よ。私は、王妃にはならない。貴方と共に、公爵家と王国を支える対等なパートナーとして生きていく。貴方が、私の薔薇の鎖を解いてくれた円舞曲ワルツの相手よ」


 レティシアは、ノアの信頼と愛情を受け入れた。彼女は、王妃という権力ではなく、ノアという真の愛と最高の協力関係を選んだのだ。


 二人は、その場で永遠の契りを交わした。彼らの愛は、互いの能力と魂を認め合う、対等で完璧な絆だった。


 その後、レティシアは公爵家を継ぎ、ノアと共に王国の政治改革を断行。彼らの手腕により、王国はかつてない繁栄を迎える。


 公爵令嬢レティシアは、婚約破棄という「悪役令嬢」としての烙印を、自らの力と、ノアの命懸けの愛によって、王国の真の救世主としての最高のハッピーエンドへと塗り替えたのだった。

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