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本好きの下剋上
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本がなければ作ればいいじゃない
緻密に設計された世界設定がこの作品の根本的に良いところなのではないかと
オリジナリティがありすぎてわかりにくいとはならず、多く見かけられる中世風かと思いきや魔法の位置付け、身分・社会制度など、主人公の世界が広がるのに合わせて読者視点からの世界理解も進むという進行が没入と納得を感じさせてくれるというところ
知識チート的な展開もあるのですが、現代知識や商品を持ち込んで大成功というのではなく、いかにして確固たる世界の価値観に適応させればよいかのという方がテーマとなっているところ
落ち着いて読書三昧の生活がしたいという俗な主人公に見えつつも、そのためには自分の心が平穏でなければならない家族と安心して生活できる平和な世界でなければならないと、実は王道なストーリー
何せ神の名前だけでも数十ですから、どっぷりとその世界感に浸って楽しむファンタジー作品
超長編ながら読み返したくなるくらいオススメです
