第三話 問題外児の転校生
なんとか早く次話を投稿出来ました。暇つぶしになれたら幸いです。
「改めて初めまして。まだ不慣れな所もありますが宜しくお願いします」
この長身のメガネをかけた人は杉田健一。今日から彼女のクラスにやって来た転校生です。
「ん?あぁ初めまして柳葉月だ。そんな畏まらないでいいから。気楽にいこーぜ。はい教科書。私見ないから好きに使っていいから」
やはり彼女は授業中ゲームやる気です。彼も若干驚いてます。
「ホントにゲーム遣るんですね。冗談かと思いましたよ」
「ゲームは楽しいぞぉ。ゲームやってる間は面倒くさい事考えないですむからな。健一もやってみるか?」
初対面の人にここまでフランクに接する事が出来る人はなかなかいないでしょう。もう呼び捨てです。
「誘ってもらえて嬉しいですけど、転校初日から授業放棄はちょっと・・・・先生の目もありますし」
「確かに転校初日からゲームはヤバいな。また今度ヤローぜ」
「ぜひまた誘って下さい」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ると同時にものすごい美女が入ってきました。
「はい、授業はじめるよ。とその前に転校生に自己紹介しなくちゃ。私の名前は荒川侑希。担当は国語。何か聞きたいこととかあるかな?」
「3サイズと好きな男性のタイプを教えて下さい」
なんか彼のキャラ変わってます。最初はあんなにも紳士的だったのに。
「健一ってそういうキャラだったんだ。でもユウちゃんは彼氏ってゆーか、ちゃんと運命の相手居るから止めといたほうがいいぞ」
ゴズン!!
物凄い勢いで自分の頭を机に叩きつけて彼は良い笑顔で
「すみません。取り乱しました。キレイな女性を見ると何時も性格替わっちゃうんですよ」
「ホントだな。驚いたぞ。てか私を見た時性格変わらなかったよな?つまり私はキレイじゃないと?」
「ところで・・・」
スルーしました。彼女睨んでます。
「ん?」
急に彼の目の色がかわりました。
「その運命の相手って誰ですか?できれば住所も教えてもらえると嬉しいのですが」
今彼が持っているシャーペンがミシミシいってます。
「あの~教えることには教えるけど、変な気持ちは起こすなよ。転校初日から傷害事件を起こすのは授業放棄するより質悪いから」
「アハハハ、脳みそ腐ったんですか?そんな事するわけないじゃないですか」
ホントにキャラが180度違いますね。
「腐った!?キャラ変わりすぎだろ!・・・まぁそんな事は置いといて、ユウちゃんの相手は私らの担任だよ」
「ほぉ~あのヤロー・・・・放課後闇討ちしてやる」
「ほどほどにな~」
ちなみに放課後、彼は本当に桐也先生に闇討ちを仕掛けて、一緒にいた侑希先生にフルボッコにされ、一週間入院したそうです。