第5話 副題をあなどるべからず
各話は試合毎で区切ることにしました。1回戦とか2回戦とかの1試合で分けるのです。1万字になることも2千字になることもありますが、そのほうが楽になると思いました。私が。
副題をつける数を削減できると思いついたのです。
さらに趣向を変え、副題自体をアニメの副題に頼ることにしました。ドラマでは堅苦しく、マンガでは簡潔すぎて。アニメくらいのケレン味でちょうどよいと思いました。
自分でなにも思いうかばないではないのですが、そのほうがパズルをはめていくような心地良さを感じたものですから。
思惑がはまり、いろいろな作品からわずかに掠るテーマを各話に割り振って。そこで感じました。
「これ、普通に考えたほうが早くない?」
そうなのです。最初こそスラスラ、しかし途中からは苦戦していました。印象に残っている作品のものは使いきり、検索をかけなければならない状態になっていきました。今度はテーマに沿うものを探しだす煩わしさに追われることになったのです。
本末転倒でした。楽をしようと始めた方法が命取りに。
いまさら普通には戻せません。だって明らかに私が考えたものよりも先達が産み出したものの方が出来がよいですから。それに今となっては見事にはまっているお話もあり、残したい気持ちが強くて。
それで悪戦苦闘しながら副題を考えています。考案でなく選別ですね。あれでもない、これでもないと。余計なことをしましたよ、ほんと。