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第一回教育方針会議

あれから、僕は魔力で遊びながら過ごし、今は3歳になった。外で遊ぶ事も増えてきて、たまに父様と剣術の真似事をして遊ぶ。父様はかなり手を抜いてくれているのか、ゆっくりと木刀を振ってくれる。お陰で僕でも余裕で避けられる。

僕の反撃もわざわざ紙一重で躱すし、さすがに凹んじゃうよ...。


でも何故かいつも青い顔で大量の汗をかいてるんだよね。汗っかきなのかな?。

いつも遊んだ後、小声でぶつぶつと「やっ、やばっかった...。今日もなんとかなったな...。」なんて呟いてるし、父様、体調悪い?今度、魔力エコーで見てみるかな。


それと母様なんて、僕が魔力玉五個でジャグリングしてるとこをガン見してたけど、わっ、私も出来るもんって言いながら、うむむ...って唸りながら十個の魔力玉を出して、やってたし。後で知ったんだけど、その後母様は、小声でブツブツと「...。まっ、まじキツイんですけどこれ...。」なんて呟いていたらしい。


...。次の日から母様は僕に家事の手伝いをさせる様になった。

「ソーマちゃん、今日は風の魔力でお庭の葉っぱを片付けてちょうだいね♪」とか「今日は、水の魔力と火の魔力で、お風呂にお湯を出してちょうだい♪」とかね。ちょっと母様、僕使い荒くないですか?...。


そんなある夜。二人はというと...。


「なぁ、ソフィー。ソーマは、僕らの子は天才だよな。確かに僕は《剣聖》、君は《魔導姫》だけど...。あの才能は...。異常だと思う。」


「そっ、そうなのよね。私もあの子が全属性のエレメントボールで球突きしてた時は、卒倒したわ...。あの歳で魔導の理を理解してるとは思えないけど...。......でもあの子、ソーマは私達の可愛い子供に違いないわ。私達であの才能を上手に導いてあげないと、いつか取り返しのつかない事になると思うの。

だから、頑張りましょう。貴方。」


「そうだな...。」


第一回ソーマ教育方針会議があった事を僕は知らない...。

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