そして転生
んっ?ん!此処は何処だ?光が眩し過ぎて目が見えない!かっ身体も上手く動かせないっ!
「おぎゃゃゃりゃゃやー」(なんじゃ⁉︎こりゃゃやー)
あっ!そうか!
僕は転生したんだった。それじゃ、今の僕は
赤ん坊なのか...。
これからしばらくの間はイリスに会えないんだなぁ...。
へっ?イリス?あれっ?なんでっ?何故僕はイリスの事を考えていられるんだ?わっ忘れてないよ?イリスの事も、今までの事も。確か創造神様は言っていたはずだ、神に相応しい成長をするまでは、全てを忘れていると。なのに何故⁉︎
その時、胸の奥で光り輝く玉の事を思い出す。
もっ!もしかして⁉︎アース神様から貰ったこの光の玉のせい?この玉が記憶媒体になって、今までの事、イリスの事を僕に思い出させたのか?...。ふとあのイケメンお兄さんアース神の『ニャっ』とした顔が浮かぶ。
僕は、心の中でアース神に感謝した...。
「旦那様!奥様!お生まれになりましたよ!
男の子様にございます!おめでとうございます!」
「やっと生まれたか!待ちわびたぞ!
ソフィア!お疲れ様だ!よく頑張ってくれた!」
「貴方...。この子を無事に生む事が出来て良かったわ。それより、見て!この子!とても利発そうな可愛い子よ。私達の大事な子よ!」
「あーそうだろうとも!私達の子はこの世界一素敵な子だよ。」
「旦那様ったら、もう、親バカを発揮なさっておいででいらっしゃる。」
「そう言うな、ナタリーよ。やっと生まれた私達の子なのだからな。」
「「「はっはっはっ(うふふっ)」」」
何やら周りが騒がしいが、どうやら僕の父と母、使用人らしい。
僕が生まれた事をとても喜んでくれて僕も嬉しくなった。
「さぁ奥様。若様にお乳をお上げくださいませ。さっさっ早く。」
なっ!何?お乳ですと⁉︎父の前で乳を頂くなど、何かのプレイですか⁉︎
何て考えていると不意に口にふくまされる物があった。しかし、そこは赤ん坊の本能。僕は無心で美味しくお乳を頂きました。
ゲフっ。
そうしてしばらくの間、僕は抗えない赤児の本能のまま、生きていくのでした。
・
・・
・・・
そうしてしばらく後...。
やっと目が見る様になり、周りが確認できるようなった。嬉しい♪
この世界は中世のヨーロッパの様な雰囲気であるが、中には科学で説明できない様な道具もあり、とても興味を引くものが沢山ある。
また、僕の両親は二十代後半位のとても見目麗しい美男美女で僕も遺伝子的には期待していいだろう事がわかった。安心...。
後、分かった事は、父様は『イリノイヤ公国』の伯爵位であり、俗に言う貴族様であるらしい。
父の名はアレス・フィア・ブルーリーフ
母の名はソフィア・フィア・ブルーリーフ
そして、
僕の名は『ソーマ・フィア・ブルーリーフ』
これから僕は『ソーマとして成長していく事となる。