何時もの日々
今日は久しぶりに大とかげの唐揚げにしようかな?皆んな大好物だから少し多目に確保しておこう。
僕は、そんな事を考えながらクエスト完了と買取の為に冒険者ギルドに寄る事にした。
「シャナさん、ただいま。クエスト完了と買取お願いね。買取場に行けば良い?」
「あっ、ソーマくん。いつもながら早いですね。バッツさんへ今連絡しますんで、いつも通り買取場にお願いしますね」
「はーい」
バッツさんはブルーリーフ領の冒険者ギルドで買取場の親方だ。なんと王都の買取場の親方ガッツさんのお兄さんで、元々は兄弟で王都の冒険者ギルドの買取場にいたらしいが、弟のガッツさんに王都は任せてバッツさんだけブルーリーフ領へ来たらしい。なんでもブルーリーフ領の周りには色んな種類の魔物がいるから楽しいんだって。
「おう、坊主!今日はグランディスドラゴンだってな!でかい奴だったか?」
「うん、まあまあ大きかったかな。それでね、最初見つけたのが色がちょっと違ってたんだ。何時ものトカゲと違うと困るからもう一体見つけて狩って来たよ」
「ん?二体もいたのか?それでかよ、最近街近くの魔物が多いって冒険者達が騒いでたんだよ。グランディスの野郎に住処を追われて森から溢れたんだろうな。下手すりゃスタンピートになってたかもな」
「そうなんだ。早めに狩れて良かったね」
「おう、そうだな。んじゃ、早速出してみな」
「はーい」
そう言って僕は異次元倉庫から二体の大トカゲと道中で狩った魔物達を出して並べた。
グランディスドラゴン 2
オーク 11
オークジェネラル 1
ゴブリン 43
ゴブリンナイト 5
ゴブリンメイジ 6
シャドウウルフ 23
アサシンウルフ 5
ワイルドベア 3
ウインドバード 10
「おぅっ...。いつ見ても坊主の異次元倉庫はすげーな...。よっしゃ...って!坊主!なんだこりゃ!」
「えっ?何?いつもと同じだよ?」
「あっ!あの黒い奴だよ!あいつはグランディスドラゴンじゃねー!ダークデスドラゴンだぞ!そいつに比べればグランディスなんざ、本当に大トカゲ程度になるって奴だ!」
「そう?結構あっさりいけたけど」
「...。まぁいい...。坊主にしたらそんなもんなんだろうな...。坊主の事は規格外、規格外...。何度も言い聞かせたろ、俺っ....」
バッツさんはそう言って片膝ついて項垂れていたが、少しすると立ち上がり「んじゃやるか!」と言って査定し始める。
「バッツさん、大トカゲの肉の美味しいそうな所を100Kgとそのダーク何とかって言う奴の皮半分と牙と魔石は持って帰るからね。後でドルーフ爺となんか作るのに使うから」
「おう、査定から引いとくぜ。すぐ終わらせるからちょっと待っとけ」
「はーい」
そう言って僕はバッツさんが解体する所を暫くぼゃっと眺めていた。次から次と魔物が皮、肉、骨へと解体されて行く。バッツさん凄いな!
それからようやく解体が終わり、持って帰る分を貰い受付へ戻ってきた。
「ソーマくん、査定が完了した報告が来たよ。まずクエスト報酬で大白金貨1枚ね。それと買取の方が...」
ダークデスドラゴン 大白金貨 10
グランディスドラゴン 大白金貨 1
オーク 金貨11
オークジェネラル 金貨5
ゴブリン 銀貨43
ゴブリンナイト 銀貨10
ゴブリンメイジ 銀貨18
シャドウウルフ 銀貨69
アサシンウルフ 銀貨50
ワイルドベア 小金貨3
ウインドバード 銀貨10
全部で大白金貨12、金貨21、小金貨3だった。
日本円で1億2千万以上の稼ぎだった。
僕は6歳からこんな事をしていたので僕の個人資産は多分200億を超えていると思う。子供のうちから大金を持つなんて怖すぎて途中から母様へ預けてるので僕も詳しくは知らない。
さてと夕食の材料も手に入れたし帰ろうかな。