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冒険者になる

僕はギルドマスターと模擬戦をした後、言われた通りカウンターへと来ていた。何故か沢山の視線を感じる。


「ソーマ様ですね?ギルドマスターより承っております。私、アリアと申します。以後お見知りおきを。それでは早速ですが、ソーマ様の冒険者登録をさせて頂きます。」


そう言って、受付嬢のアリアさんが冒険者ギルドに

ついて説明を初めた。


まず、冒険者の登録は基本的に12歳以上である事。

ただし、ギルドマスターの権限により12歳未満でも登録は可能である。


この世界は魔物がいる危険な世界。人種の平均年齢が低く、成人は15歳からである。成人に満たない12歳から登録できるのは、貧しい家庭の子供への救済策らしく、そういった子供達は危険なクエストではなく、採取や配達などの安全なクエストをこなすらしい。


そして、冒険者ランクと主なクエストは、


Fランク 初心者  採取や雑用

Eランク 初心者+  採取や超低級魔物討伐

Dランク 中級者一 低、中級魔物討伐

Cランク 中級者  中、高(条件付き)魔物討伐

Bランク 中級者+ 中、高魔物討伐、護衛など

Aランク 上級者  高級魔物討伐

Sランク 上級者  戦略クラス魔物討伐

EXランク 人外   もはや人レベルで評価不可


以上が冒険者ランクであり、Cランクからベテランの扱いになり指名依頼を受けられる。

Dランクになると程々の生活は可能らしい。

Aランク以上はその辺の貴族より裕福になる。

EXランクは人外ってなんすか?訳わからん...。


クエストは今のランク+1まで受付可能らしい。

僕がワイバーンを狩った事は本来ならBランク以上が適正。だからギリギリ受付可能なCランクと言う事か。そしてクエストにはクエストポイントが付与されていて各ランクの基準を満たすとランクUPするらしい。


討伐依頼で倒した魔物の素材や魔石はギルドで買取可能で、希少な素材などはオークションにかけられるらしい。ワイバーンは爪、牙、皮が素材として買取可能との事だった。ただし、素材の損傷が酷いと二足三文になるんだって。

登録が終わったら異次元倉庫に入っているワイバーンを売ってみよう。


後は、冒険者としてのルールやマナーを聞いて初心者講習は終了。この辺は前世でのRPGやラノベでよく見た内容だった。


「それではソーマ様。こちらのギルドカードへ血を一滴垂らして頂けますか。それにより貴方様の登録がなされてクエストポイントや金銭の預かりが可能となります。尚、偽造等の不正は不可能です」


そう言ってアリアさんがカードを差し出してきた。


「え?登録するのに血が必要なんですか?皆さんどうやって血を採取するんですか?」


僕は前世でも健康診断の採血は直視出来ないヘタレだった。まして自分で血を取るなんて無理...。


「ソーマ様。皆様は自身の剣などを指先に刺し採血されます。私は回復魔法が多少出来ますのでご心配には及びませんよ。」


そう言われてもなかなか踏ん切りかつかず挙動不審になっていると...

急にアリアさんが僕の手を握り、顔を僕の真前まで近づけてきた。


な、なに?そんなに近づいて何するの?とドギマギしていると「チクッ!」


「痛っ!何?」


見ると親指の先から血の玉がプクっと出てきていた。


「失礼しました。なかなか踏ん切りがつかないご様子だったので、針で刺させて頂きました。では、こちらに。」


余りのヘタレ具合に強制的に採取することにしたらしい。でもこの人かなり凄いんじゃない?気が付いたら針刺されてたよ。


「はっ、はい!じゃ、これ」


ギルドカードに血を一滴垂らすとカードに染み込んで行き、輝く。


「これで登録は完了です」


「あっ、ありがとうございました」


「はい。ギルドカードは貴方様の個人情報が入っております。くれぐれも他の方へ気軽にお見せにならない様お気をつけください。それでは良き冒険者人生を」


そうして僕は冒険者となった。


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