夢は何処へ
夢を見なくなってしまった
正確に言うならば
記憶に残るような夢を見なくなってしまった
嵐が窓を激しく叩く夜は
楽器を手に取り滅茶苦茶に掻き鳴らし
雨がざぁざぁ音を立てれば
浜辺にぼんやり佇んでいた
外で見知らぬ若者が奇声を上げれば
声は怪物のそれとなって私を追い回し
虫の声一つもない日には
何もない青空をただ漂っていた
夜
明かりのない部屋
瞼の帷の向こう
微睡の中
風情と激情を行き来していたあの夜は
一体どこへ行ったのだろうか
夢を見なくなってしまった
正確に言うならば
記憶に残るような夢を見なくなってしまった
嵐が窓を激しく叩く夜は
楽器を手に取り滅茶苦茶に掻き鳴らし
雨がざぁざぁ音を立てれば
浜辺にぼんやり佇んでいた
外で見知らぬ若者が奇声を上げれば
声は怪物のそれとなって私を追い回し
虫の声一つもない日には
何もない青空をただ漂っていた
夜
明かりのない部屋
瞼の帷の向こう
微睡の中
風情と激情を行き来していたあの夜は
一体どこへ行ったのだろうか
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