表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1話 表世界へ

とある日、人間の姿をしたドラゴンに拾われた小さな赤ちゃん。

性別は男、その男の子は龍が住む場所で育てられ、人間ながら、ドラゴンの力を得た。

男の子は龍たちと幸せに暮らしていたが、16歳の歳に冒険がしたいということで、冒険の旅へと出かけたのだが、それは別のお話…

今回のお話はその冒険から2年後のお話

主人公の名前はイチ、かつて共に冒険し、戦った仲間たちと共に迫り来る脅威と闘っていく物語である。


………


ここは龍が暮らす、俗に言う龍界と呼ばれる異次元である。そこで育てられたイチはすでに人間の力を遥かに超越した存在となっている。


それもそのはず、イチは16歳の時には拾ってくれた祖龍の力の大半は使えるどころか他の龍の力も使えるようになり、なんだったら冒険の時に倒していった神の力も多少なり使えるトンデモ人間となっている。


この世界では大雑把ではあるが力の序列というものはこんな感じになっている。

龍神(祖龍)>神>龍>勇者や魔王>精霊や上級冒険者や上級魔導師>中級>初級といった感じである。

だがこれはたとえであり、イレギュラーは多く存在する。


何より今回はイレギュラーが発生している状態である。

数日前に、祖龍であるトウは慌てた表情でイチにつげた。


「ワシは封印されていた、霊獣ユランを抑えてくる。」


「じっちゃんが行くほどのことなのか?話によればこの里のドラゴン達がすでに封印しに行ったって聞いたけど」


「ワシらじゃダメじゃ、抑えるのが精一杯、この龍界がなくなり、霊獣が暴れ出すのもいいとこ5年くらいが限界じゃ」


「待てよ、じっちゃんならそのユランっていう霊獣も倒せるんじゃないのかよ?」


「残念じゃが力が違いすぎる。ユランはワシのおよそ5〜10倍の力は持っておるじゃろう。だからその5年の間にイチ、お前は力をつけ、ユランを倒すだけの力を、そして仲間を見つけるのじゃ」


「じっちゃん、俺はじっちゃんの期待に応えられるかわからない。けど、頼れる仲間達ならいる。一度人間界に行ってみんなに会ってくるよ。そして強くなるから、それまでじっちゃんや他のドラゴン達は生きて待っててくれよ」


そう言い残しイチはすでにチート級の能力である空間転移を使い人間界へ飛び立った。


「ちょっと待ってくれ…いくら最近魔術を使ったり修行していないからって、この2年間でイチはあんなことするようになってしもーたんか…」

トウは開いた口が塞がらなかった。


………


イチは人間界についた後、困っていた。

それは空腹である。いくらチート能力の一つ空間転移を持っていても行ったことのない場所には行けないこと、そして人間界に勢いよく行ったが、かつて共に冒険した仲間は誰も人間界出身はいないのである。


「しまったな、勢いよく転移しすぎた。しかも昼メシを、食べるのを忘れてきたもんだから力が出ない」


そしてイチはあろうことか方向音痴である。町とは反対方向に歩いていた。そして行き倒れた。


………


目が醒めるとイチは酒場のような場所にいた。

「ここはどこだ?」


酒場の店主が料理を持って話しかけてきた。

「ここははじまりの酒場さ、冒険者のクエストや城下町との交流、情報交換などをする場所さ。それより腹減ってんだろ?お代はいいから食いな」


「遠慮なくいただきます」

あっという間に食べたイチ、そして食事の余韻に浸っていると、外から叫び声が聞こえた。


イチは驚き外へ出ると、そこには小さな子どもと子どもの母親であろう人物が、盗賊に捕まっていた。


「こいつらの命が欲しければ金貨150枚用意しろ。用意できない場合はこいつらの首はチョンパだ」


この世界での通貨の価値はまず鉄貨これは1枚日本円にすると100円、銅貨は1枚1000円、銀貨は1枚10000円、金貨は1枚100000円とこんな感じである。


普通に考えてそんな金出せねーよとイチは思うのであ

った。こんなことを言う腐れ外道に土下座している人物がいた。


それは酒場マスターだった。その子どもと母親はマスターの家族でだった

そしてイチは思うのであった。一宿一飯の恩義を返そうと。


「おいこのクソ野郎ども、その人達から手を離せ、今なら命は助かるかもしれないぜ?」


マスターは真っ青になりながら

「頼む挑発はしないでくれ、嫁と子どもの命が」


盗賊のリーダーはこう言う

「にいちゃん、お前はバカか?そして死にてぇらしい。テメェら焼いちまいな」

盗賊リーダーの一言で手下たちは詠唱し魔法を放った。


「「火の舞」」

イチに直撃した。だが様子がおかしい。煙の中から無傷のイチが出てきたのだから。


「どうなってんだ?直撃したよな?」

「あー軽い軽い、火の舞ねー、初級の火の魔法をかき集めて中級まで威力を上げるってのは悪くないけど、相手が悪かったね。んで、魔法はこう使うんだよ!」

イチは無詠唱で大規模な魔法を光の速度で放った。


そう普通に見ると大規模な魔法であるが、イチが放った魔法は初級の火の槍、通称ファイアーランスである。

イチはすでにドラゴンや、神を越えているのである。

そのくせ、ドラゴンの特性などを兼ね揃えているため、魔法は一定の威力以上はないと自動的にバリアが展開される。普通の魔法はキチガイな威力となる。


間違いなく盗賊にはオーバーキルである。

この様子を見た盗賊リーダーは元々中級冒険者ということもあって実力差があることは理解できたが、時すでに遅く、腹部に拳を貰い気絶した。


決して中級魔導師が弱いわけでない。この世界には強さを数値化できる道具や能力がある。

初級冒険者や魔導師は100〜500

中級冒険者や魔導師は501〜1500

上級冒険者や魔導師は1501〜100000

勇者や魔王は優に200000を越えてくる存在である。

確かにレベルなどは関係し、Lv1の勇者が200000を越えることはまず無いと思っていい。


そしてイチのこの時の強さは参考までにこんな感じになっている。


イチ・ドラグナー

所持金・白金貨150枚(1枚日本円で100万円でなかなか流通しない)

金貨1800枚、銀貨は250枚

Lv580

総闘値1500000

スキル

龍の力を継ぐ者 (ドラゴンスレイヤー)

自動バリア

双剣使い

オリジナルマジック

神を圧倒するもの(ゴッドスレイヤー)

7つの限界点

龍神の怒り

契約召喚

空間転移

まぁ、要するに普通は敵いないんじゃないの?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ