Tips 本作の災害と敵について
2046年 世界中で起きた事件が、この物語で言う災害である。
災害と言っても、地震や津波などの類いではない。
なんの前触れもなく、人々がいきなり暴れ始めたのが、この災害である。
暴れだしたのは、例外無く皆一度罪を犯している人間だった。
これを人々はいつしか、自らの業に飲まれて鬼となった人、業鬼と呼び始めるようになった。
業鬼たちは原罪と呼ばれるもので区別されており、その原罪によって姿や特徴が変わる。
なお、その原罪は全部で7つあり、高慢、物欲、嫉妬、憤怒、色欲、貪食、怠惰となる。
原罪は、人間時代にその人が犯した罪によって変わり、人を見下して生きてきた人間は高慢、物を盗んだりした者は物欲などである。
なお、物欲だけは他の呼び方もあり、金欲や貪欲と呼ばれる事もある。
すべての業鬼は例外なく、同じ特徴を4つ持っている。
その特徴とは、体に影のようなものがまとわりついていて、目が赤く光っている。そして、人には傷つけられないということである。
業鬼たちは、相手が人である限り傷を負わない。そのため対抗できるのは心を失い完全な人間ではなくなった和也と、体を失い、人としては生きれなくなった雫の二人しかいない訳である。
そして最後の特徴は、業鬼たちに殺された人は人々の記憶から消えるということである。




