表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心無き少年は悲劇を謳う  作者: 西村暗夜
3章 消失のカルマート
28/29

目論み 二項目

「彼の両親、倉崎和也と倉崎真凜はタナトス計画の業鬼を使う以前の研究、心を力に変えると言う計画の被験者だった。

心の光と影を具現化させ自らの武器とする実験、シャドウレイのな。

この実験には全部で13人の被験者が居たが、その中で確実に成功した例は4人のみだった。

まず彼の両親で2人、そして残りの2人の名前は少しこれも君には衝撃的かもしれんが、月島雁継と月島美玲、つまりは君の両親だ」

「っ!!」

あまりにもそれは唐突過ぎた。

私の忘れていた、と言うよりも記憶から消えていた2つの名前。

それが今、見知らぬ男の口から発せられた。

なぜ、両親の名前を忘れていた?

そのような疑問が頭の中を駆け巡る。

無いはずの心臓が脈を早くする、無いはずの脳が頭痛を引き起こしてゆく。

脈が早くなるにつれ呼吸も荒くなってゆく。

消えていた記憶が頭に流れ込んで行く。

「ぁ、あぁ。」

あぁ、そうだ、全部思い出した。

なんで私が体を失ったか。

なんで両親が死んでいるのか。

なんで拓也の心が無いのか。

全ての、吹き飛んだ前提が戻って行く。

「なんだ、やはり両親の記憶も失っていたか。なるほど、つまり彼らは豪鬼にやられたか、自害したかのそのどちらかと言うことになるな」

男は興味深そうにそう言いながら、コーヒーを啜った。

「まぁ、それは取り敢えず置いておいて、話を戻すぞ?

この実験の成功例であった4人は、その実験の通りに、心の光と影を具現化させる事に成功した、だがその発現の仕方が予想とは違っていた。男の場合、敵への攻撃に特化した武器と能力が2つづつ、女の場合は支援や後衛的な能力が2つづつ具現化した。

この4人の能力は男と女で共通した能力があった、男の場合は心の具現化、女の場合は他者への干渉、他は彼らの個性と言って良いような能力だったようだ。

そして、彼らは国の監視下に置かれ、様々な戦場へと向かわされていたようだな。

そして引退後、君たち2人が誕生した。

これが、シャドウレイ計画の表向きの話だ」

そこまで言うと、部屋の明るかった照明が一気に暗くなり、大きなサイレンと共に赤い照明へと変化する。

「あぁ、やっと来たか。これで面倒な話を終わらせられる」

そういうと男は立ち上がり、手に持ったコーヒーを一気に飲み干し、私の方へと歩いてきた。

「さて、君に新しい肉体をあげよう、一緒に来たまえ。まぁ、拒否権はないのだがね」

男が言い終わると同時に、私は意識を失った…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ