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心無き少年は悲劇を謳う  作者: 西村暗夜
2章 黄昏のワルツ
23/29

統率するもの、連なるもの 後編

「これより、対豪鬼専用特殊部隊、第14回目の会議を始める」

男がそう言うと、椅子から立ち上がった総勢20名の男女は男に向けて敬礼をし、席に着いた。

「まず初めに、今回の議題について説明しようと思う」

そう言うと男は手元の機会を操作し始める。

すると円状に並べられた椅子の中心にホログラムが映し出された。

「今回は凍結されていた、死神に関する議題だ」

それを聞くと、1人の女性が手を挙げた。

「どうした?【運命(フォーチュン)】」

男が彼女の方を向くと、皆もそちらに視線を寄せる。

「それは、以前愚者から報告されたタナトスの子供達と関係があるのでしょうか?」

蒼い目を光らせ、彼女は議長である男、【世界(ワールド)】へと質問を投げかけた。

星が投げかけた質問は、この場の皆が聞きたいことでもあったためか、皆の目線が質問を投げられた議長へと移る。

「それもある、しかし大きな問題はそこではない」

「と、言うと?」

首を横に振る世界に運命は続けて質問をする。

「我々以外に、タナトス計画について調べている者が居ることを感知した。尚これはあのタナトスの子供では無いと思われる」

世界の言葉が終わると、部屋の空気が縮まったような感覚に襲われ、数分の沈黙が訪れた。

「何故、タナトスのガキではないと?

奴が自分の事を調べると言うのは不自然ではないと思うが」

少しの沈黙を破り、世界への質問を始めたのはフードで目元を隠した黒いコートの男、【刑死者(ハングドマン)】だった。

「調べられた痕跡があったのはつい最近発見された元業鬼研究所のデータベース。そこの機械の殆どに起動時に近くにいる人間を画像に撮る機能があるのだが、そこに写っていた人間は愚者の報告にあった少年とは似ても似つかなかった、それだけだ」

「なるほど、何だか間抜けな話だったが了解した」

そう言って刑死者は席へと着いた。

「話を戻そう。タナトス計画のデータが保管されている端末にログが残っていた。その者はタナトス計画の被験者である倉崎拓也と倉崎真凜、月島雁継と月島美玲のデータを観覧してそのまま帰って行ったらしい」

この時の、この場に居た人間の思考は物凄く別れていた。

3割の人間は面倒だと、4割は早くタナトスの子供達の事へと話を進めろと、残り3割はなぜ、被験者のデータだけを観覧して帰って行ったのか。

一応言うと、この場の人間は不真面目な人間などいない。至極皆真面目なのだ。

真面目に会議を面倒だと思い、真面目に話を進めろと思い、真面目に話の内容を考察している。

ここの奴らは皆、()()()()()()()()()()()()()()()()

この会議は、まだ当分続くだろう。

だから端的にまとめよう、その方がこちらとしてもそちらとしても楽だろう?

まず、タナトス計画のデータを観覧した人間については太陽の一言、「面倒だから放置でいいんじゃ?」と言う言葉で要注意という事で話が着いた。

まぁ当然だろう、何せ相手の正体も分からんのだからな。

次にタナトスの子供達の事だが、発見次第即拘束し、速やかに本部へと連れ帰ることとなる。

まぁ、奴が簡単に捕まるとは思わんがな。

以上、これが私の回想だ。

つまらない話をどうも長々と聞いてくれてありがとう。

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