第十回 追放(211系)
JR東海の偉い人 「はー、313系5000番台はどこにいったんだ。ATSPも作動してくれない。」
211系5000番台 「なぁ311。」
311 「なんだい。」
211(5) 「5000番台君が戻ってこなかったら特別快速はだれがやるのかな?」
311 「本音を言うと特別快速走りたいんでしょ。」
211(5) 「あたりまえじゃんww。」
JR東海の偉い人 「ATSP作動、ATSP作動。311系君、この後の特別快速米原行きの代走を頼む。211系5000番台は静岡に帰るついでに311系5000番台の捜索を頼む。」
211(5) 「そんなー。」
311 「じゃあな211。」
その頃313系5000番台は
313(5) 「はぁここはどこだよ。東海道線ってこんな湖あったかな?」
313(5) 「さっきは言い過ぎたから戻りづらいな。」
211 「おーい313系君。」
313(5) 「この声は静岡の。」
211(5) 「やっと見つけた。本社の偉い人が激オコだったよ。」
313(5) 「心配させてすみません。でもATSPは作動しませんでしたよ。」
211(5) 「そりゃそうでしょ、静岡には無いから。帰りづらいと思うから僕の話を聞くかい?」
313(5) 「そうですね。」
211(5) 「1985年。僕たち211系は誕生した。」
211(5) 「僕の仲間は高崎線、宇都宮線、東海道線(東日本)に導入された。」
211(5) 「そして名古屋地区向けに登場したのが僕たち5000番台。」
211(5) 「僕たちは関西本線や中央西線などで活躍していた。」
211(5) 「しかし、2006年313系5000番台。つまり君の増備で僕たちは静岡地区に活躍の場所を移した。」
313(5) 「じゃあ先輩は僕のせいでJR静岡に左遷されたのか…。」
211(5) 「そうともいえる。しかし静岡には313系2000番台が導入された。つまりたとえ田舎でも山奥でも誰かが新車を必要としてるんだよ。」
211(5) 「だから僕はその人たちの期待に答えるべく静岡を走っているんだよ。」
313系2000番台 「そうだぞ。俺たちは18キッパーにロングだのなんだの言われてるけど5000番台は立派な転換クロスシートだろ。」
313(2) 「それなのにお客様の期待に応えられないなんて俺が許さないからな。」
313(5) 「211系さん、2000番台君ありがとう(涙)。」
211 「泣かないで。早く豊橋に戻らないと。」
313(2) 「今頃先輩が代走しているだろうな、ちゃんと謝れよ。」
313(5) 「じゃあ僕は帰ります。迷惑かけてすみませんでした。」
313(2) 「また会おうな。」
211(5) 「お元気で。」