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模擬戦の始まり
雛乃「はいっ!」
京夏は風をまず集めて試しに壁にすることを雛乃に提案した。
当然、最初から壁状にするのは至難の技だ。…その筈だった。しかし、雛乃は一発で壁状できた。
それに驚く京夏と本人。
京夏「い、威力は弱いけど、凄いな~」
雛乃「出来たのですね。」
京夏は雛乃の頭を軽く撫で、風の壁を厚くしたら良いと、アドバイスをした。
その夜__
京夏はみんなに修行の成果を確かめるために“模擬戦”をやることを提案した。
結果は、やる前から分かっている唯たちは京夏に手を抜いてほしいと言った。
翌日__
京夏「さて、昨日言った通り模擬戦をやるぞ。じゃあルール確認といくか。」
唯「うんっ!」
京夏「唯たちは修行で習得したことを発揮して、全力でぶつかってくること。俺は手を抜いて相手をすること。これでいいな?」
悠希「なんか、腑に落ちないけど、仕方ないか。正々堂々闘ったら、瞬殺かもな。」
雛乃「そうですよ。手を抜いてもらうのですから、勝ちましょうよ。」
唯「雛の言う通りだよ。勝とうよ!」




