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次なる魔法2
京夏はふぅ~、と息を整えた。
京夏「空想,クリエイト“魔法攻撃,風,風嵐壁”」
と唱えると、京夏の周りに竜巻のような、風の壁が形成された。
雛乃「すごいです!風の中にいるなんて!」
京夏「そこにある、石を投げてみて。」
雛乃は返事をして、足元にあった。石ころを拾って、風の壁に向かって投げた。
すると、その石は削られるように、あるいは呑み込まれるように、粉々に切られた。
それを見て雛乃は目を丸くする。
雛乃「え…、石が…。」
京夏「本来はもうちょっと、力押さえてもいいけどな。まぁ~、こんなもんだよ。」
雛乃「ホントに私も出来るようになるのでしょうか。」
京夏「風ノ魔法は風でものを切ることもできるんだよ。木ぐらいならいけるんだけど、金属は無理なんだよ。
雛乃も焦らずに鍛練していげばいいさ。」
雛乃「はいっ!」




