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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__過去編  作者: 結城 睦月 & まひる
初めての依頼
8/97

結晶

洞窟の奥から不気味な笑い声が聞こえてきた。


唯「討伐対象の悪魔ボロアス?」


黒い影がゆらゆらと近づいてくる。


ボロアス「キシシシシー。オイシソウナ“タマシイ”ダ。」


ボロアスは自らの翼で浮いている。


悠希「モード炎,火炎咆哮」


ボロアス「結晶壁ケッショウヘキ

【結晶の壁で防御する】


雛乃「本当に結晶の魔法を使ってくる。」


ボロアス「アマイナ。」


そう言って手を降り下げたとたん、天井から大きな結晶がたくさん落ちてきた。


京夏「クリエイト“城壁”」


結晶の落下が治まった。


京夏「みんな大丈夫?」


唯・雛乃・悠希「うん。」


ボロアス「フセガレタカ。コンドハ、ニガサナイ。」


大量の細かく鋭い結晶を飛ばしてきた。


悠希「今度は数できたか。」


京夏「攻撃が多過ぎて耐久率が……!」


ボロアス「マダマダ。モットダ!」


飛んでくる結晶の量がまた増え、威力も上がった。


京夏「くっ……」


城壁がついに破られた。


ボロアス「オワリダ、ニンゲン。」


京夏「まだだ!クリエイト“ビーム砲”」


そのビーム砲で飛んでくる結晶を撃った。


京夏「反撃開始!」


悠希「おぅよ!モード炎,火炎咆哮」


唯「霊化ノ魔法,霊化」

【霊化…幽霊のように透明の状態になり、浮遊可能。足はある。自分も、周囲も接触不可。すり抜けられる。魔法もすり抜ける。時間制限100秒。霊化中は脳内に使用時間を表示】


唯「これで後ろに回り込んで……霊化を解除」


唯は短剣を取り出しボロアスの背後から斬った。


ボロアス「コノコムスメ!」


ボロアスは唯の腕を掴んだ。


京夏「余所見するなっ!クリエイト“刀”(プラス)“弓の弦”」


三本同時に放った。


ボロアス「クッ」


唯を掴んでいた手を離した。唯は墜ちていく。


悠希「モード土,軽い地割れ」


地面が砕け、落下の衝撃を抑えるクッションの役割を果たした。


京夏「クリエイト“溶岩”」


溶岩をボロアスの頭上に出した。


ボロアス「結晶壁ケッショウヘキ。 クッ、結晶壁ケッショウヘキガトケル……!」


ボロアスは倒れた。


京夏「依頼の討伐、完了」


雛乃「釧路さん、お疲れ様です。」


唯・悠希「お疲れ様」


京夏「早速戻って報告しに行くか。」

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