相手がほしい
京夏「まっ、それは後の話だが。」
悠希「まずは、今のやつを修得するのが先か。」
京夏「そうゆーこと。じゃあ唯を見てくるわ。」
悠希「OK~」
京夏は唯のいるところへ向かった。唯のいる場所は分かっている。
京夏はクリエイトで翼出し、また飛び、一直線に唯の場所へ向かった。といっても、すぐ近くだからゆっくり飛んだのだが。
京夏「よっ!唯。やってるか?」
唯「見ての通り少しずつやってるんだけど、相手がいないと上手く出来てるか分からないの。」
京夏「それもそうか。クリエイト“分身”」
分身を出すと本物の京夏が分身の肩に腕を置いた。
京夏「レベルはめっちゃ弱くしておいたから、日々の俺への恨みもついでにぶつけておいて。」
唯「京夏への恨みなんてないよ。」
京夏「そっか。魔王を目指す者がこんなのでいいのかな?」
唯「優しい魔王様だねっ」
唯は魔王がどれ程恐ろしく、残忍な者か理解していないようだが、京夏は元を言えば人間であるから、善良な心はある。いくら吸血鬼になろうとも。
京夏「暗くなってきたし、そろそろ晩ご飯にするか?分身はこのままにしておいて、また後で続きをすればいいし。」
唯「そうだね。お腹も空いたし。」
京夏「じゃあみんなを呼んできて。晩ご飯を用意しておくから。」
唯「ありがとう。呼んでくるね。」




