一撃
京夏「一撃で終わらせようか?」
唯「その魔獣が弱いかもしれないよ?」
悠希「いや、それはないぞ。魔獣は魔物よりも強くて、大きさも大きい。それに魔物は単純で、野性的な本能のみで存在しているに対して、魔獣は知能を持ち、魔物を統率する程だからな。」
京夏「説明ありがとう。」
悠希「俺は、一撃は不可能だ。」
そんな話をしながら進んでいると、滝壺のようなところに出て、すぐに魔獣の巣だと察した。
京夏「ここっぽいな。その場で待機してて。」
岩影から姿を現したのは大きな狐の魔獣だった。
京夏「こいつは“キヅネメルツ”だな。炎系の攻撃を使ってくる魔獣だ。」
唯「魔法?」
京夏「いや、属性攻撃みたいな感じだ。」
京夏は唯と話していると、キヅネメルツが火炎放射のような攻撃してきた。
京夏「きたか!クリエイト“防壁”」
大きな壁が現れて火の攻撃から唯たちを守った。
京夏「反撃だ!空想・槍雨!」
【槍雨…大量の剣や槍を発想し、それを相手の頭上から雨のように降らす。ほぼ回避不能の魔法】
唯「すごいっ!」
雛乃「武器の量が多すぎて、雨のようです!あと、武器が空を裂く音がうるさいです!」
と、雛乃は大声で言っている。
京夏「うるさい!?悪い悪い!でも、もう終わったから!」
剣の雨が止んだ。
悠希「…一撃…になるのか?これは。」




