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宿屋
四人は再び歩き出した。
少し歩いた先に看板があるのを唯が見つけた。
唯「あれって、宿屋?」
京夏「古風なんて珍しいな。」
東洋の昔の旅館のように、その建物も木造建築だった。その旅館の看板には“佳涼荘”と書いてあった。
雛乃「趣があって、何だか落ち着きます。」
京夏「この宿屋に決定!いいか?」
唯・雛乃・悠希「もちろん!」
京夏はゆっくりと 扉を開けた。開けた
京夏「お邪魔します。」
パラーム「いらっしゃいませ。私はこの佳涼荘の17代目番頭のパラームといいます。長旅お疲れ様でした。」
京夏「今から泊まれます?」
パラーム「お部屋は一室なら空いておりますが…」
京夏「一室?」
唯「一室でもいいよ。」
京夏「じゃあ一室で。」
パラーム「かしこまりました。何泊されますか?」
京夏「一泊で。」
パラーム「料金は500マインです。」
京夏は銀貨を五枚出した。
パラーム「ありがとうございます。ではお部屋の方へとご案内します。」




