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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__過去編  作者: 結城 睦月 & まひる
次への過程_前編
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起床

京夏の眼は何かを見据えていた。



次の日の朝

京夏と悠希と唯は起きていたのだが、


悠希「そろそろ雛乃を起こさないと… 唯、起こしてきて?」


唯「分かった。」


唯は雛乃が寝ているテントを覗き、


唯「雛~、起きて。そろそろ準備し始めて 出発しないとって悠希が言ってるよ?」


雛乃の反応は全くない。


唯 (心の声)やっぱり…反応ないか~。 あっ、寝起きドッキリでもやってみようかなっ


唯は京夏の元へ行き、


唯「ねぇ、京夏。“銅鑼”っていう楽器があるって何かの文献に書いてあったんだけど、知ってる?」


京夏「あぁ。知ってるけどどうする気だ?」


唯「いっつも寝起きの悪い、雛乃を驚かすの。」


京夏「やるのはいいんだけど、銅鑼は音が大き過ぎるぞ?」


唯「それくらいじゃないと起きないって。」


京夏「分かった。程々(ほどほど)にな。クリエイト“銅鑼”」


唯「ありがと~」


銅鑼を持って、テントに戻った。


唯「うひひ、覚悟 雛。……どうやって音が鳴るんだろう?こう?」


唯は始めて見る銅鑼の使い方が、よく分からず、中央を蹴った。

すると、突然鳴った大きな音に 蹴った本人が驚く。


唯「ビックリした。これはさすがの雛も……寝てる!?しかも微笑んだ顔ですやすやと…」



京夏がドッキリが気になって、見に来た。そこにはテントの前で下を向き愕然とした唯の姿があった。


京夏「失敗か?」


顔を上げた唯の目は半泣きだった。


唯「雛を甘く見ていたよ。もう駄目だ。大地震でも起きない気がする。」


京夏「もう出発はしないと、雛乃は寝たまま運ばないといけないな~」


唯「そうだね。」

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