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満天
雛乃「おそまつさま。」
唯は不意に空を見上げた。
唯「やっぱり 森の中でも星が綺麗だな~」
その言葉にみんな上を見上げた。
悠希「ホントだな。天ノ川まではっきり見えるな。」
夜空を見ていると、流れ星が流れたので 4人はそれぞれ願い事をした。
京夏「みんなは何をお願いしたんだ?」
唯「秘密~」
悠希「そろそろ寝るか?」
雛乃「そうですね。寝よう?唯。」
唯「えー、もっと見てた~い!」
雛乃「明日の朝は早いって 御門さんが。」
唯「朝に弱いのは、雛でしょ?」
雛乃「わ、私は寝るよ。だけど、寂しいから唯も一緒に寝てくれない?」
雛乃 (心の声)こうでも言わないといつまでもいつまでも星を見てるからな~
唯はとても嬉しそうに、満足そうに言った。
唯「もぅ 仕方ないな~」
雛乃「やった~」
悠希「京夏、俺らも寝ようぜ。」
京夏「先に寝ててもいいぞ。」
悠希「明日は早いんだぞ?」
京夏「俺は吸血鬼だから、夜の方が好きなんだよ。」
悠希「そっか…。おやすみ。」
京夏「あぁ。おやすみ。」
京夏の眼は何かを見据えていた。




