魔法
悠希「唯と雛乃は何処に向かってるの?」
唯「この森を抜けた先にある小さな村へ荷物を届けるために行くの。悠希は?」
悠希「特に目的地はないかな~」
雛乃「でしたら、私たちと一緒に行ってくれませんか? さっきみたいなことがあるかもしれませんし……」
唯「あっ!それいいね~ どう悠希?」
悠希「あぁ。もちろんいいよ。」
こうして一人増え、三人で小さな村を目指した。
何故か目的地の村に近づくにつれ、魔物が多くなってくる。
悠希「くっ、魔物が多いな。 火山雷ノ魔法 モード炎!」
雛乃「御門さんって魔法使えるんですか!?」
悠希「あぁ。 放炎・起爆罠!!」
【放炎・起爆罠…地面にマーキングし、相手が踏んだ瞬間に爆発する、威力の強い魔法】
そんなことは知らない魔物たちが、そのマーキングに足を踏み入れた瞬間、爆発した。それも多数の場所で、ほぼ同時に。
唯「よ~し!大分敵の数が減った~」
雛乃「あと少しだね」
唯「唯がいく!!」
と言って一歩を踏み出したとたん、全身の力が抜ける感じがした。
唯「え?何で……」
と小声で言ったあと、唯はそのまま倒れてしまった。すぐに雛乃が駆け寄り、
雛乃「どうしたの?唯!大丈夫なら、返事をして!」
悠希「唯を安全な所へ!敵は引き付けておくから、今のうちに!」
雛乃は、唯を安全な所へ移動させた。
雛乃「唯!目を開けて返事をして!」
すると唯は、ゆっくりと目を開き、
唯「何か死んだ気分。体が浮いてて、幽霊みたいだった……」
???「それは、 霊化ノ魔法という魔法。1つ魔法を習得できたね。」
暗い木陰から、ゆっくり歩み寄る影が1つ。
雛乃「あなたは、一体?」
京夏「そうだった。名前を言ってなかったんだった。俺は、釧路 京夏。元人間の吸血鬼さ。よろしく唯、雛乃。」
唯「吸…血鬼?」
雛乃「どうして私たちの名前を?」