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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__過去編  作者: 結城 睦月 & まひる
取り付かれた王国_後編
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解放

アラメス「着いたぞ。“生け贄の間”だ。」


雛乃は両手を左右の柱に魔術の鎖で繋がれている。


アラメス「今宵は悪魔の宴。生け贄を捧げないとならない、折り返し(6月末のこと)の新月の夜。」


京夏「今日が?」


アラメス「あぁ。あと一時間半で深夜だ。」


京夏「深夜に何かあるのか?」


アラメス「生け贄を捧げる儀式だ。」


京夏「早く雛乃を解放してくれ。」


アラメス「そうだな。“解!!”」


雛乃の両手を拘束していた鎖が消え、雛乃が横倒れた。


京夏「大丈夫か?雛乃。」


雛乃はゆっくりと目を開け、


雛乃「……ん…。ここは?」


京夏「ノーゼアクト王国という国の城の最上階だよ。」


雛乃「どうして私はここにいるの?」


京夏「…色々(いろいろ)あってな。」


京夏は雛乃に生け贄にされていたことなど、全て話した。


雛乃「そんなことがあったのね?他のみんなは?」


京夏「そうだ!」


と思い出したように言って、


京夏「アラメス、城内の兵を利用して俺の仲間に伝言を頼めるか?」


アラメス「その前に来たようだ。」


京夏「え?」


階段から上がってくる二人の人影が…


雛乃「唯、御門さん。」


唯「雛!無事で良かった~」


悠希「京夏、雛乃はどこにいたんだ?地下の牢を探したのにいなかったから、心配したよ。」


京夏「ここにいた。」


悠希「ここに?」


京夏「ここは“生け贄の間”と呼ばれるところらしい。」


悠希「そっか。もう準備段階だったわけか…」


京夏「あと菊葉だけだが…」


雛乃「菊葉…さん?」


唯「雛を助けるために手を貸してくれた冒険者の人なんだよ。」


雛乃「みんなありがとう。」


アラメス「礼を言うのはまだ早い。事は全て解決していない。」


京夏「そうだな。」

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